掲載日:2009年10月18日 名車ライブラリ
2ストロークエンジンは構造がシンプルで高出力を得やすいパワーユニットだったが、1970年代後半に排気ガス規制が強化されはじめ、世界のバイク市場で徐々にその規模は縮小されつつあった。そんな状況で登場したのがRZ250で、その内容は先代のRD250と同様、市販レーサーTZ250のイメージをベースとしたピュアスポーツだった。車両装備は徹底的に当時の最新技術を盛り込み、エンジンは水冷、リアサスペンションにモノクロスタイプを採用するなど純粋に性能を追及した仕様となっている。特筆すべきなのは車両重量だ。エンジンが水冷だったにもかかわらず、車両重量はRD250より11%も軽量だったのはエンジンやフレームなど細部に渡るまで設計が煮詰められた証拠と言えるだろう。RZ250の登場によって、それまでレースに無縁だったライダーたちが一斉にサーキットに通うようになり、それが後のバイクブームの火付け役となった。
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