カワサキ KZ1000R2 1983

掲載日:2010年07月18日 名車ライブラリ    

カワサキ KZ1000R2

18インチ化でローソンらしさを残しつつ軽快な操縦性を実現
シックな出で立ちで大人ごころをくすぐる

3本スポークのS1用ダイマグのイメージがあるせいか、ブラックのマグ鍛JB1が付くことで、えも言えぬ迫力を感じさせるS2カスタム。アウターチューブやスイングアームも黒で統一され、FCRキャブやアニーズオリジナル手曲げスチールマフラーも黒となれば、ライムグリーンとのコントラストによりとても引き締まって見える。アニーズとオーナーの息がぴったり合った、方向性の定まったカスタムマシンという印象である。

 

操縦性を軽快にしたいがローソンらしさを残したい、という希望に添ってチョイスされたマグ鍛は18インチ。純正流用、スペシャルホイールを含めて、軽さを求めて17インチを装着する例は多いが、現代風のバイクに比べてキャスターが寝ている絶版車ではタイヤのボリュームが小さ過ぎて、車高短・胴長に見えないようにするのが難しい。また17インチ化によってタイヤ幅がワイドになりすぎ、逆に重さを感じさせる場合もある。

 

その点18インチ、それも超軽量のマグ鍛であれば、堂々としたルックスと軽快なハンドリングを両立できる。さらにφ72mmピストンで1075ccとなったエンジンの後押しがあれば、車体が軽く感じられることは間違いない。また、前後の対向2ポットのAPキャリパーやKYB製リアショックも、見た目も派手なものが多い現在のカスタムパーツ事情からすればすいぶん保守的なように思われる。だがこれらも、ローソンらしさを残すというテーマの中では、実に違和感の無いパーツ選定である。ウインカーやグラブレールまで純正で決めたセンスには、大人な絶版車ユーザーもきっと魅力を感じることだろう。

カワサキ KZ1000R2 Machine Detail Check!

SPECIFICATIONS - カワサキ KZ1000R2

KAWASAKI KZ1000R2

※スペックはノーマルのものです

 

■全長×全幅×全高 = 2,265×820×1,240mm

■軸距 = 1,525mm

■エンジン形式・種類 = 空冷4ストロークDOHC2バルブ単気筒

■総排気量/ボア×ストローク = 998cc/69.4mm×66.0mm

■最高出力 = 104ps/8,500rpm

■最大トルク = 9.10kgm/7,500rpm

■始動方式 = セル

■変速機 = 5速

■タイヤサイズ フロント100/90V-19

■タイヤサイズ リア120/90V-18

■発売当時価格 = 輸出車

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