カワサキ Z1000R1 1982

掲載日:2010年07月18日 名車ライブラリ    

カワサキ Z1000R1

ローソンレプリカ=S1風という定石をあえて外して
自由なイエロー外装をまとった走り自慢のカスタム

アニーズで製作されたこのマシンのベース車両は1000R1だが、エンブレム下にストライプが入るグラフィックを残しつつ、その他の部分をイエローでペイントすることで重厚さを一掃。ローソンレプリカらしさに固執しないオーナーはシートにもこだわり、タンクストライプと色を合わせた切り返しとイエローのパイプモールで、派手ながらまとまりのあるデザインを実現している。こうしたルックスから明らかなように、このマシンのテーマは「スタイルと走行性能の追求と両立」である。

 

ワイセコ製φ76mmピストンで1197ccまでボアアップされたエンジンはファンネル仕様のFCR39φと、短いサイレンサーが装着されたテールが大きく跳ね上がりいかにも戦闘的なマフラーによって、吸排気系をチューニング。このエンジンを支える足回りは、フロントフォークにオーリンズ製φ43mmフォークのゴールドバージョンを装着。これに合わせてスイングアームもバフ研磨仕上げが美しいアルミプレス構造のアニーズ製ワンオフとし、オーリンズの最新ツインショックをレイダウンして装着した。前後ブレーキローターも絶版車には珍しく、ウェーブデザインとしている。

 

パンチのあるエンジンと軽快な足回りにより、街中はもちろんワインディングでも現行の水冷ビッグネイキッドに劣らぬ走りを見せるイエローローソン。サーキット走行の必需品となっているオイル受け用アンダートレイを装着しているのも走りを予感させるキーポイントだ。ローソンレプリカのバランスを崩すことなく、自由な発想でカスタムを楽しむ姿勢がたっぷり詰まったマシンである。

カワサキ Z1000R1 Machine Detail Check!

SPECIFICATIONS - カワサキ Z1000R1

KAWASAKI Z1000R1

※スペックはノーマルのものです

 

■全長×全幅×全高 = 2,240×820×1,230mm

■軸距 = 1,525mm

■エンジン形式・種類 = 空冷4ストロークDOHC2バルブ単気筒

■総排気量/ボア×ストローク = 998cc/69.4mm×66.0mm

■最高出力 = 102ps/8,500rpm

■最大トルク = 9.30kgm/7,000rpm

■始動方式 = セル

■変速機 = 5速

■タイヤサイズ フロント100/90V-19

■タイヤサイズ リア120/90V-18

■発売当時価格 = 輸出車

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