掲載日:2009年08月18日 名車ライブラリ
ホンダCB750FOURの登場以来、時代は750全盛期へと向かっていた。GT750はそういった時勢の中1971年に登場したモデルだ。それまで2ストローク最大排気量だったのはカワサキ・マッハや、スズキT500だった。2ストロークエンジンは熱量の問題があり、それ以上の排気量は難しいとされていたのだ。しかし、スズキは2ストロークエンジンで750ccモデルの開発にチャンレンジし、GT750でそれを実現することになる。熱問題をクリアしたのは、まだ珍しかったエンジンの水冷化によるもの。当時としては先進のメカニズムを採用したモデルと言えよう。このマシンは“GT(=グランツーリスモ)”の名が示す通り、カワサキ・マッハのような、やんちゃな性格の2ストモデルではなかった。ラバーマウントを介して3気筒エンジンをフレームに搭載したことや、大柄で豪華な装備を誇った点にも、その狙いが現れている。ただし、GT750は単にジェントルなバイクというわけではない。初期型67馬力、後期型で70馬力に達した最高出力と、アイドリングでクラッチミートするだけで走り出す強大なトルクによって、実用性と速さを兼ね備えたマシンと評された。
■全長×全幅×全高 = 2,215×865×1,125mm
■軸距 = 1,470mm
■エンジン形式・種類 = 水冷2ストローク3気筒
■総排気量/ボア×ストローク = 738cc/70mm×64mm
■圧縮比 = 6.7
■最高出力 最大トルク = 67ps/6,500rpm 7.7kgm/5,500rpm
■始動方式 = セル&キック式
■変速機 = 5速
■タイヤ前/後 = 3.25-19/4.00-18
■ブレーキ形式 前 = ドラムブレーキ
■ブレーキ形式 後 = ドラムブレーキ
■発売当時価格 = 38万5,000円
愛車を売却して乗換しませんか?
2つの売却方法から選択可能!