車体の主要3軸の剛性を高めて愛車のポテンシャルを引き出す

掲載日:2011年02月25日 ROAD RIDER アイテムレビュー    

Photo/前川健彦  Report/大屋雄一  記事提供/ロードライダー編集部

オリジナルフレームまで製作するなど高い技術を持つラジカルから、クロモリ製の前後アクスルシャフと、スイングアームピボットシャフトが発売された。

この3本のシャフト、走行中は常にねじれや曲げなどの大きな力を受ける。同径のままでも素材を吟味し強化することで、サスペンションを的確に動かすというのが本製品の狙い。車種によってはこれらの装着だけで、タイヤの接地感が高まったり、旋回時や減速時の安定性向上、ヨーイングの減少…などの事例もあるという。

効果を体感しやすいのは、フロントのアクスルシャフトとのことで、まずはこれから試してみるのがいいだろう。なお、MFJ公認レースでは、ホイールのアクスルシャフトにチタンや軽合金製が認められていないが、これはクロモリ製なので使用可能だ。愛車のポテンシャルを引き出してくれる高剛性シャフト、目立つ存在ではないが、その効果は想像以上だ。

[ SPECIFICATIONS ]

  • メーカー/ラジカル
  • 製品名/クロモリ製アクスルシャフト
  • 素材/SCM435H
  • 表面処理/グリーンクロメート
  • 適応車種/国内4メーカーの新旧スポーツモデル、トライアンフ・スピードトリプル、トライアンフ・ストリートトリプル、トライアンフ・デイトナ675、BMW S1000RR
  • 価格/フロント:2万3100円~2万5200円、リア:2万5200円~3万7800円、ピボット:2万6250円~3万7800円、エンジンマウント:2万3100円

[ DETAILS ]

GPZ900R(A7~)用で、右側がフロント:2万3100円、左側がリア用:2万9400円。シャフトに適材とされるSCM435Hを丁寧に切削加工する。

必要な強度を確保しながら、できるだけ肉抜きをして軽さを追求する。よって一部の機種用を除き、リアは中空タイプとなっている。加工後は熱処理と調質を行い、硬さと靱性、安全性がバランスした“硬度30”で仕上げ、最後に車両メーカーのめっきと同等の耐蝕性を持つグリーンクロメートで処理。

同素材のZ1000J/R用エンジンマウントボルト(リア)もラインナップ。

[ お問い合わせ ]

電話/0463-53-3905

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