往年のデザインを再現しつつ現代の基準をクリアした逸品

掲載日:2011年02月28日 ROAD RIDER アイテムレビュー    

Photo/前川健彦  Report/大屋雄一  記事提供/ロードライダー編集部

イタリアンブランドのバイクやパーツを幅広く取り扱うモトコルセが、空冷直4マニアにとって実に魅力的なエキゾーストシステム = NGC をリリースした。

原点回帰をテーマにした本品、’70年代の中~後期に活躍したスーパーバイクレーサーの集合マフラーをモチーフとしつつ、最新技術を惜しみなく盛り込んでいるのがポイント。生産を担当するのは、かつてヨシムラで活躍したストレイガの小林氏。付け加えると、NGC = ニュー・ジェネレーション・クラシックの名付け親は、1980年の鈴鹿8耐でヨシムラの GS1000 を駆り優勝したグレーム・クロスビー氏だ。彼は小林氏の勧めで試作マフラーを付けた Z1 に試乗、感激したのと同時にネーミングを思いついたという。

φ42.7mm、1.0mm 厚のエキパイは、製管メーカーに依頼した特注品で、これを砂詰め手曲げによって加工。材質はスチールとチタンの2種類で、キャタライザーの有無も選択できる。標準のサイレンサーは、STDエンジン+通常サイズのレーシングキャブまで対応可能で、チューニングエンジン用のインナーサイレンサーも用意する。性能にも妥協したくないショート管マニアにお勧めだ。

[ SPECIFICATIONS ]

  • メーカー/ストレイガ
  • 販売元/モトコルセ
  • 製品名/NGC エキゾーストシステム
  • 素材/スチール、チタン
  • 触媒/あり、なしが選択可能(750ccは“触媒あり”のみ)
  • 保証/購入日より1年間
  • 適応車種/Z1、Z2、Z1000Mk.Ⅱ、Z1-R、Z750FX、ゼファー750、GS1000、GS750
  • 価格/スチール:13万8000円、チタン:26万6000円

[ DETAILS ]

ガトリングタイプのエンドが特徴的なサイレンサーは、1.0mm厚の板材をφ76.3mmに丸めたもの。これをベンダー曲げするために金型を新規で製作。

購入時にキャタライザーの有無を選択できる。なお、サイレンサー内部のグラスウールには、消音効果の劣化が少ないアドバンテックスを使用する。

仕切り板による4-2-1 集合で、EXポート直後から1/4番エキパイが中央に寄せられるレイアウトを採用。

ト口金は厚肉材からのNC削り出し、フランジはジュラルミン。耐熱ブラックはカドワキコーティングの手による。

[ お問い合わせ ]

電話/046-220-1611

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