掲載日:2018年12月14日 試乗インプレ・レビュー
取材・文・写真/小松 男
シートカウル裏側のキーシリンダーを回すとパッセンジャーシートが開錠される。財布と携帯電話程度しか入らないスペースだが、ETC2.0が標準装備となっている。
ステップはノーマルの状態で、ややバックステップ気味の取り付け位置となっている。ヒールプレートの形状、サイズがちょうどよく、車体を抑えやすい。
可能な限りパイプを直線で使用し、曲げ部分の角度を小さくすることでストレスを分散させたトレリスフレーム。エンジンをリジッドマウントしストレスメンバーとして活用する。
極度な盛り上がりを見せる有機的なデザインの燃料タンクは、後方が細く絞られており、ニーグリップがしやすい。容量は17リットルとされている。
フロントはφ41mmのフルアジャスタブル倒立フォークに、φ300mmのペダルディスクとオーソドックスな対向4ピストンキャリパーを組み合わせる。
水冷DOHC並列4気筒エンジンは、高い次元で調教されており125馬力という強力なパワーを持ちながらも、扱いやすい設定となっている。NinjaH2などと同じ技術を用いたピストンを採用する。
エンジン出力に合わせた525サイズのチェーンと軽量切削加工が施されたリアスプロケットを採用。トランスミッションは1~5速がショートで6速はオーバードライブとされている。
“4-1-プリチャンバー-1”レイアウトのエキゾーストシステム。1-4、2-4で接続することで、中速回転域での力強いトルクフィーリングを実現している。
マスの集中化や熱による影響を軽減するためにエキゾーストパイプと遠ざけるために、スイングアームの上部にマウントされたリンク式リアショック。路面状況をライダーに的確に伝える。
Zシリーズのアイデンティティとも言えるZパターンに点灯するLEDテールライト。後方から見てもZだと分かるオリジナリティを持つ。
インストゥルメンタルパネルは中央にスピード、ギアポジション、その周囲にタコメーターを配置するというスタイル。ヘアライン仕上げの盤面やカーボンプリントなど質感を大切にしている。
可能な限り低く配置されたデュアルヘッドライトは、その後方に位置する燃料タンクへと流れるようなラインを生み出している。空力に優れており見た目以上に高速走行が快適。
利便性を考慮し、リアフェンダーとタンデマー用フットペグステーに荷掛けフックを装備。荷物を積載しなければならないツーリング時などに重宝する。
愛車を売却して乗換しませんか?
2つの売却方法から選択可能!