掲載日:2018年09月20日 試乗インプレ・レビュー
取材・文/小松 男
ハスクバーナのニューモデルSVARTPILEN(スヴァルトピレン)。スウェーデン語で「黒い矢」という意味だそうだが、なんとも覚えにくい名前だと感じている。先日数人を交えてバイク談義をしているときにも、「あのハスクバーナのニューモデルかっこいいよね。あーあの、名前なんて言うんだっけ??」と、そこにいる皆頭にカタチは思い浮かぶものの誰も思い出せない。あえて覚えにくくするというのはひとつのマーケティングの手法でもあるが、依然私の周りでは「あーあの」モデルで状態だ。むしろ“覚えにくい”という部分にポジティブなインパクトがあるのかもしれない。ちなみに英語圏の知人も覚えにくい名前だと言っていたので、あながち我々が生活する日本国だけの問題でもなさそうだ。
そんなネーミングもさることながら、シート下まで食い込む形で造形された燃料タンク、セミブロックタイプが履かれたスポークホイール、リアタイヤの半分ほどで終わってしまっているテール周りなどスタイリングに関しても超独特なものである。総じて「これまでに見たことがない」と思わせてくれるバイクなのであるが、フレームやスイングアームなどをよく見るとアレッ? と思う部分があちらこちらに見受けられる。
というのも、先述したようにKTMとの繋がりができたこともあり、このスヴァルトピレンは390DUKEと共通のプラットフォームが採用されているのだ。スモールデュークシリーズはコンパクトかつ快活に走らせることができ、私自身も250DUKEを所有したこともあるほど好きなモデルだ。それをベースにハスクバーナのスパイスが加えられているとなれば乗る前からワクワクせずにいられるものではない。
愛車を売却して乗換しませんか?
2つの売却方法から選択可能!