
掲載日:2017年06月29日 試乗インプレ・レビュー
取材・文/佐川 健太郎 写真・動画/山家 健一 衣装協力/HYOD
CBR“RR”シリーズの思想である「トータルコントロール~操る楽しみの最大化」をコンセプトにスタイリングや車体、パワーユニットのすべてを新設計した新世代の250ccスーパースポーツが「CBR250RR」である。
水冷4スト並列2気筒DOHC4バルブエンジンは、エンジン内の各パーツのレイアウトを根本的に見直したコンパクト設計で、低中回転域での力強さと高回転でのシャープな吹け上がりを両立。現行モデルでクラストップとなる38psを実現している。新型CBRにはこのクラスとしては珍しい電制が投入されていることにも注目したい。スロットルにはケーブルを介さず電気信号として伝達する「スロットル・バイ・ワイヤシステム」を250ccクラスでとして初採用し、3種類のライディングモードから走行状況に応じて好みの出力特性を選択可能にしている。
シャーシには剛性としなやかさを兼ね備えた鋼管トラス構造フレームを採用。前後サスには倒立フォークと、左右非対称形状のアルミ製スイングアーム&ホンダ伝統のプロリンクサスペンションを採用するなど、パワーに見合ったハイグレードな足まわりが与えられている。
スタイリングは「スピードシェイプ」をコンセプトに力強さと速さを直感させる独自の先鋭的デザインで表現。クラス最軽量レベルのスリムな車体と絞り込んだフューエルタンクデザインにより、抜群の足着き性と軽快なフットワーク、取りまわしやすさも同時に実現した。また、灯火類も存在感のあるデュアルヘッドライトをはじめ、ウインカー、テールランプなどすべてに高輝度LEDを採用。ディテールを含めた全身でアグレッシブさと新しさをアピールしている点が印象的だ。
なお、日本仕様はホンダの熊本工場で組み立てられ、塗装されている。サスペンションのバネレートや減衰特性も国内の交通環境に合わせてリセッティングされ、前後タイヤもラジアルタイプに変更されている点にも注目したい。
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