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大型のスクリーンはライダーの身体をすっぽりと覆い、走行風はほとんど当たらない。走行中の負担は大きく軽減され、長時間走行もラクにこなしてくれる。またワイパーが装備されているのも嬉しいポイント。ロングツーリングでは晴天ばかりとは限らない。そんな時の強い味方になってくれる。
スクリーンに負けず劣らず、フロントフェイスも巨大なもの。精悍なデザインを採用し、マシンデザインの大きなアクセントとなっている。ディスチャージヘッドライトはハロゲン式の約2倍の明るさで、夜間走行でも安全、安心だ。ミラーにセットされたウインカーは高い位置にあり、被視認性に優れる。
フロント、もしくはリアブレーキを操作すると、自動的に前後輪ブレーキが適切な配分で作動する「デュアル・コンバインド・ブレーキ・システム」を採用。ABSと組み合わせることで、高い安全性能を確保している。
低い位置にセットされた水冷水平対向6気筒エンジンは、ゴールドウイングの安定感の証。「シルキーシックス」の異名を持ち、静粛性と滑らかさに定評がある。もちろん1,832ccの大排気量から生まれるトルク(161N・m)も大きな魅力。巨大な車体をストレスなく押し出していく。
オーディオにクルーズコントロール、グリップヒーターにヘッドライト光軸調整と、あらゆるギミックが揃えられたハンドル周りは、コックピットと呼ぶにふさわしい。中央の4.5インチ液晶マルチディスプレイにはオド/トリップメーターに時計、気温や各種モードの状態など、さまざまな情報が表示される。
大型のバックレストのほか、サイド部分も座面を盛り上げることでライダーをサポート。人間工学による乗車設計によって、適切なシートポジションが確保されている。また、シートヒーターを標準装備し、真冬のツーリングも快適だ。
パッセンジャーシートには大型バックレストのほか、サイドサポートを装備。まるでファーストクラスのような快適さ。また、左右にサイドポケットを採用し、電源も確保。高い居住性を誇る。もちろんシートヒーターもあり、パッセンジャーが自身で温度調整をできる。
フェアリングポケットにはAUX端子や電源などを装備。デバイスなどを入れておくのに最適である。その前方にあるレバーはスクリーンのエアダクトを開閉するためのもの。あらゆる機能が備わっているのだ。
リアトランクの容量は61リットルで、フルフェイスヘルメットを2つ収納可能。さらにサドルバッグは左右合計81リットルなので、すべて合わせると142リットルにもなる。タンデムでのロングツーリングでも、十分に荷物を収容することができる。
電波式キーレストランクオープナーを装備し、離れた場所からでもトランクのロックを解除/施錠することができる。また、トランクが半開きの場合、ウインカーランプが点滅したり、ディスプレイの表示によって知らせてくれる。
パッセンジャーのフットレストはボードタイプとなっていて、ポジションの自由度は非常に高い。居住性の高いシートと相まって、タンデムツーリングでのパッセンジャーへの快適性が十分に配慮されているのだ。万が一の際、車体が完全に倒れないよう、ガードが装着されている。
ライダーの身長は175cm。足をつくときは着座位置を前にズラす必要があるが、そうすれば片足は地面にしっかり届く。ハンドルは大きく手前にあり、上半身はほぼ直立。リラックスしたライディングポジションだ。