

掲載日:2014年09月18日 試乗インプレ・レビュー
取材・文/佐川 健太郎 写真・動画/山家 健一 衣装協力/HYOD
フロントマスクやカウル類はCBRシリーズのアイデンティティであるアグレッシブなデザインに刷新され、ヘッドライトも象徴的な2灯式となった。スクリーンは角度が寝かされ、コンパクトになっている。
水冷4ストロークDOHC4バルブ単気筒249ccのエンジンは、従来比2psアップの29ps/9,000rpmを発揮。低中速トルクはそのままに高回転域での伸びやかな加速フィールが楽しめるようになった。短縮燃費性能も49.2km/Lから50.1km/Lへと向上している。
高回転での伸びとスロットルレスポンスの向上を図り、コネクティングチューブを従来比で10mm短縮。同時にエアクリーナーダクトの管長を30mm増やして充填効率を高めるなど、吸気系に改良が施された。クランクピン材質やバランサーベアリングサイズも変更されている。
フロント足回りはφ37mm正立フォークにシングルディスクと2ポットキャリパーの組み合わせ。25.3度のキャスター角、98mmのトレール量なども従来と同じ。新型では前後連動ブレーキのコンバインドABSを廃止している。
リアには5段階調節プリロードアジャスターを備えたプロリンクサスを採用し、路面追従性と走行安定性の両立を追求。ブレーキはフロント同様ニッシン製を装備。ABS付きもタイプ設定されている。
燃料タンク容量13リットルも従来と同じだが、デザインは変更されてよりレーシーなイメージに。併せてタンク前面のカバーやサイドカバーなどの形状もリファインされている。
シート高は従来と同じ780mmとしながらも、足をつく際に内腿が当たる部分を絞り込み、同時にサイドカバー形状を見直すことで足着き性を向上。座面も前傾を緩めてフラットな形状にすることで、快適性も高めている。
リアシート下には僅かながらスペースがあり、車載工具と書類程度は収納できる。オプションアクセサリーで、スポーティなイメージを演出するシングルシートカバーも用意されている。
従来の太く短いタイプのデザインからオーソドックスな形状に改められたマフラー。よりスリムになり、表面処理も塗装からメッキタイプに変更されるなど、グレード感も高まった。
タンデムも無理なくこなせる幅広のリアシートとグラブバーは従来どおり。シートカウル形状は改められ、シンプルな一体型のデザインとなった。
バックミラー形状も一新して多角形のシャープなデザインに変更。取付け角度の変更、およびステーの短縮なども含め、左右への張り出し量も抑えられている。
アナログタコメーターと液晶多機能メーターを組み合わせたコックピット。デザインは従来型と同じだが、レッドゾーン発生回転数が引き上げられ、パネルと周囲のフリンジ部分もブラックに統一。よりクールなイメージになった。
価格(消費税込み) = 51万5,160円
※表示価格は2014年9月現在
日常の使い勝手の中でモーターサイクルの楽しさ、操る喜びを手軽に体験できる、ワールドワイドフルカウルスポーツモデル。2014年からCBRシリーズとしてのキャラクターをより鮮明に表現したデザインとなった。
■エンジン型式 = 水冷4ストローク DOHC 4バルブ単気筒
■総排気量 = 249cc
■ボア×ストローク = 76×55mm
■最高出力 = 29ps(21kw)/9,000rpm
■最大トルク = 23Nm(2.3kgf-m)/7,500rpm
■トランスミッション = 6速
■サイズ = 全長2,035×全幅720×全高1,120mm
■車両重量 = 161kg
■シート高 = 780mm
■ホイールベース = 1,380mm
■タンク容量 = 13リットル
■Fタイヤサイズ = 110/70-17
■Rタイヤサイズ = 140/70-17
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