

掲載日:2013年11月21日 試乗インプレ・レビュー
取材・文/佐川 健太郎 写真・動画/MOTOCOM 衣装協力/HYOD
V7レーサーは、スタンダードモデルである『V7 Special』をベースに各部の質感や足回りをグレードアップし、よりカフェレーサーらしいライディングポジションやスタイリングが与えられた上級バージョンである。
ベースモデルとの違いだが、まずデザイン的にはクロームメッキタンクや赤塗装のフレーム、スモールバイザー付きゼッケンプレートやシングルシートカウル、アップマフラーなどが特徴的。ライディングポジションもセパレートハンドルや可倒式バックステップなどが装備され、よりスポーティな味付けになってる。リアサスにもビチューボ製フルアジャスタブルツインショックを採用するなど、足回りが強化されている点も見逃せない。
ここまでは従来どおりだが、新型で特に注目すべきはエンジン。縦置きの空冷90度Vツイン744cc OHV 2バルブという昔ながらの基本レイアウトこそ従来型を踏襲しているものの、全体の70%に及ぶ200点以上の部品を新設計とすることで、最高出力は10psアップの50psを実現。燃費も向上している。また、パワーアップに合わせて、前後サスペンションのセッティングを見直し、ホイール素材もスチールからアルミ製へと変更するなど、足回りの強化も図られた。さらに燃料タンク素材を従来の樹脂製からクロームメッキを施したスチール製とし、より本格的な質感を追求。タンク容量も17リットルから22リットルへとサイズアップされ、燃費向上とも相まって航続距離を伸ばすことに貢献している。
新型V7レーサーは、一見すると従来型と変わらないように思えるが、実はエンジン、車体、外観のすべてにおいて進化熟成されたアップグレードモデルなのだ。
愛車を売却して乗換しませんか?
2つの売却方法から選択可能!