

掲載日:2013年07月25日 試乗インプレ・レビュー
取材・文/田宮 徹 写真/宮崎 雄司、バイクブロス・マガジンズ編集部
次世代向けとして新開発された、180度位相クランクの399cc水冷並列2気筒エンジンを搭載。最新コンピュータ解析技術を駆使して剛性と軽さのバランスを図ったピストンや、摩擦低減に効果的なローラーロッカーアームを採用する。
マフラーは、車体右側に1本配置される。エンドキャップ部は、逆三角形風のデザインで、シャープなリアビューを演出。国内仕様とあって排気口はかなり絞られており、エキゾーストノートはかなり静か。夜間の住宅街でも安心だ。
フロントブレーキには、ニッシン製の片押し2ポットキャリパーと、ウェーブ形状のブレーキディスクを組み合わせる。ABS仕様も選択可能だ。フロントフォークはインナーチューブ径41mmの正立タイプで調整機構はない。
リアブレーキは、ニッシン製の片押し1ポットキャリパーと、フロントと同じくウェーブ形状のブレーキディスクを組み合わせている。もちろん、ABS仕様の場合はリアにもアンチロックの機構が付く。スイングアームはスチール製だ。
シートは前後セパレートタイプ。ライダー側の最前部は、足着き性を向上するため両サイドの角が落とされ、シート高そのものも低めにセットされている。シート高は785mmとなっている。タンデムシートは、比較的フラットな形状だ。
タンデム側のシート下は小さめの収納スペースとなっていて、車載工具や書類のほか、ETCの機械やU字ロックなどを入れることができる。ヘルメットホルダーは、付属のワイヤーを使うタイプ。ヘルメットをシートの上に置けるのがグッド!
兄弟車のCB400Fと400Xがバーハンドルを採用するのに対し、CBR400Rはセパレートタイプのハンドルを採用。やや手前に絞られ、かつ下に垂れたハンドル位置は、スポーツ走行ばかりでなく、日常ユースやツーリングにも配慮したもの。
メーターはフル液晶表示タイプ。デジタル表示の速度と、バーグラフ表示のエンジン回転数に加え、時刻や残燃料、瞬間または平均の燃費なども表示される。バックライト色は、兄弟車でも車種ごとに異なり、CBR400Rはホワイト系だ。
視認性に優れ、夜間走行時の安心感を高めるマルチリフレクタータイプのデュアルヘッドライトを装備。ロービーム時は車体右側のみ、ハイビーム時は左右両方が点灯する。またヘッドライトの上部には、ポジションランプを採用する。
不快な振動がライダーに伝わるのを抑止するため、ステップにはラバーが装着されている。このラバーは、一般的なタイプとは設計がやや異なる中空のような構造。停車時に踏むとグニャッとしたが、走行中は気にならなかった。
スポーツモデルではあるが、荷物の積載性についてもしっかり考えられている。タンデムステップ部が荷掛けフックとしても使えるのに加え、その後方部にも使いやすい大型のフックを備える。さらにタンデムグリップも活用できる。
パッセンジャーの快適性を高める、左右別体式のタンデムグリップを標準装備。付け根側の下部には、便利な荷掛けフックも採用されている。テールランプはやや小ぶりなデザインで、スポーティなリアビューの実現にも貢献する。
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