

掲載日:2013年05月23日 試乗インプレ・レビュー
取材・文/佐川 健太郎 写真・動画/MOTOCOM 衣装協力/HYOD
水冷4ストロークVツインエンジンは VTR-F のラインアップに伴い PGM-FI のセッティングを熟成することでスロットルリニアリティを向上。吸気系は、IACV を備えたスロットルボディの改良により燃焼効率を高め燃費向上も図っている。フレームは剛性としなやかさを両立したスチール製トラス構造のピボットレスタイプを採用。
ステンレス製サイレンサーを備える排気系はチャンバーレス構造 2 into 1 タイプを採用。精密な空燃比制御に貢献し浄化効果を高める O2 センサーと2つの触媒を装備し、優れた環境性能を実現。
フロントフォークはテーパーフリーバルブ付きの正立タイプ。フロントブレーキにはφ296mm のシングルタイプのフローティングディスクとニッシン製デュアルピストンキャリパーを採用し、必要十分なストッピングパワーを発揮。
リアブレーキにはφ220mm シングルディスクを装備し、優れた制動性能と安心感のあるブレーキフィールを獲得。ホイールには専用デザインのZ字断面形状5本スポークを採用し、剛性と軽量化の両立を実現。
リアサスペンションは分離加圧式ダンパー部に H.M.A.S.(Honda Multi-Action System)を組み合わせるプリロード調整付きのリンク式モノショックを採用。前後サスペンションともセッティングを見直し、ツーリングや街中での快適な走行と安心感のある乗り心地を向上させた。
スリムながら容量 11 リットルを確保するフューエルタンク。ライディング時にニーグリップしやすい形状だ。サイドカバーとタンクをマスの中心と位置付け、フロントからリアへの流れるようなラインを作り出している。
シートサイズや積載性などの機能を十分に確保しながら、スリムに仕上げられたシートまわり。シート高は 760mm で足着き性は極めて良好。肉厚もしっかり確保され、ロングランも快適だ。
パイプハンドルは比較的高め、かつ手前に引かれ、リラックスしたライディングポジションを実現。ハーフカウルはフレームマウントのため、ステアリング操作は軽快かつスムーズだ。
専用設計のハーフカウルにマルチリフレクター式のY字型ヘッドライトユニットを合わせることで、よりシャープで洗練された印象に仕上げられている。バックミラーも専用デザインのカウルマウントタイプ。
軽快さとスポーティさを感じさせるコンパクトなリアまわり。両サイドに2個ずつ付いた荷掛けフックがけっこう便利。
シートはメインキーで簡単に取り外し可能だ。シート下にはバッテリーを挟んで、前後に小物程度なら収納できるスペースを確保。
大型アナログ式タコメーターを中央に配し、その下に液晶ディスプレイを配置した VTR-F 専用のインストルメントパネルを採用。液晶ディスプレイには、右側に大型のデジタル速度計やツイントリップメーター、時計等を、左側にはオドメーター等を設置。
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