

掲載日:2012年10月25日 試乗インプレ・レビュー
取材・撮影・文/淺倉 恵介
マフラーのフロントパイプ部にはバイパスパイプを装備。左右シリンダーから交互に排出される排気ガスを干渉させることにより、排気効率と充填効率を向上させ、出力特性をコントロールしている。
エキゾーストシステムは2in1タイプを採用。サイレンサーは車体右側1本出しで、スポーティなルックスを演出する。コレクターパイプ内とサイレンサー内にはそれぞれハニカムキャタライザーを装備し、排気ガス規制に適合させながらパワーロスを最低限に抑えている。
フロントブレーキには大径φ290mmのペタルディスクブレーキを装備。片押しピンスライド2ポットキャリパーとの組み合わせで高い制動力と優れたブレーキフィーリングを実現。フロントホイールは17×MT2.75サイズを採用。
リアブレーキにもペタルディスクブレーキを奢る。ディスクローター径はφ220mmで、組み合わされるキャリパーはフロントブレーキ同様、片押しピンスライド2ポットキャリパー。リアホイールは17×MT3.50サイズ。
スイングアームは角断面60×30mmのチューブ型スイングアーム。高い剛性を誇り、フレームとの最適な剛性バランスを実現している。
優れた空力特性を発揮するフルカウリングを装備。精悍なフロントマスクには、デュアルヘッドライトを備え、夜間走行でも十分な光量を確保している。
インスツルメンツパネルは3眼式のアナログメーター。中央には200km/hフルスケールのスピードメーター、左にはタコメーター、右には水温計を配置する。メーター盤面はスポーティなホワイトパネル。水温計内には燃料警告灯とフューエルインジェクしョンのワーニングランプを装備する。
バックミラーは異形5角形。耐震性に優れ、高速走行時でもクリアな後方視界を確保してくれる。非常に視認性の高いミラーである。
ハンドルバーはセパレートタイプ。トップブリッジ上にマウントされており、ライディングポジションはアップライトでリラックスしたもの。
右側のハンドルスイッチは、キルスイッチとセルモーターボタンだけのシンプルな構成。ブレーキマスターはレバー位置調整機能を持たない。
左側のハンドルスイッチには、ヘッドライトのHi/Low切替スイッチ、プッシュキャンセル式ウインカースイッチ、ホーンボタンを装備。ハザードスイッチやパッシングボタンの追加を望みたい。
燃料タンク容量は17リットルという大容量を確保。燃費はコンスタントに25km/L以上を記録するので、無給油で400kmほどの航続距離を実現している。
シートはライダーとパッセンジャーが独立したセパレートタイプ。シート高は775mmと平均的だが、車体がスリムなため足着き性は良好。パッセンジャー側のシートはクッションが薄く、また後ろ下がりの形状となっているため、長時間のタンデム走行には適さない。エマージェンシー用と割り切った方が良さそうだ。
テール周りはスリムでエッジが効いており、軽快なフォルムを演出する。リアウインカーのレンズは、カスタムパーツ的なクリアタイプを採用。
タンデムシートはイグニッションキーで開閉可能だが、シート下のコンパートメントは小さく書類と車載工具+αといった容量。ヘルメットはシート下のフックにリングをかけることでロックできる。
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