

掲載日:2011年05月12日 試乗インプレ・レビュー
Honda のフルカウルスポーツモデルの最新デザイン理論「マス集中フォルム」に基づくフォルムを採用。左右に設けたエアアウトレットはライダーに走行風を導くとともに、軽快な切り返しにも貢献する。
シングルスポーツらしいスリムなリアまわり。ウィンカーには上質感のあるクリアレンズを採用。テールランプはオーソドックスな電球タイプだがレンズのデザインには新しさを感じる。
燃料タンクもスリムでホールド性も良い。容量はVTRより1リットル多めの13リットルを確保し、49.2km/L(60km/h定地走行テスト値)の低燃費により必要十分な航続距離を実現している。
しなやかさと高い剛性を両立したトラス構造の鋼管ダイヤモンドフレームに搭載されるエンジンは、新開発の水冷4ストロークDOHC4バルブ単気筒250ccを採用。
デザインされたヒートガード付きマフラーには触媒装置(キャタライザー)を装備。電子制御燃料噴射装置(PGM-FI)やO2センサーとの相乗効果により、高い環境性能を実現している。
フロントブレーキはシングルディスクながらφ296mm大径タイプを採用。今回試乗したコンバインドABS仕様は3ピストンタイプ(STDは2ピストン)を採用し、前後連動による強力な制動力を発揮。
リアホイールはフロント同様、新設計の5本スポークタイプの軽量アルミ合金製。リアブレーキにはφ220mmシングルディスク&1ピストンキャリパーを装備する。タイヤはIRCロードウィナーRX-01を採用、サイズはフロント110/70-17、リア140/70-17。
ステッチが美しい本革風の質感を持つダブルシート。リア側センター部分に盛り上がりがあるデザインはホンダ独自のエルゴノミクスに基づくものだ。樹脂製のグラブバーもしっかりした作りで快適なタンデムをサポートする。
肉厚のラバーがセットされたリア側のステップバーはフロント側と共通の本格的作りで安心感がある。リア側ヒールプレートは荷掛けフックも兼ねるなど実用性の高さが感じられる。
メインキーで開閉可能なリアシート下のスペースには車載工具の他、雨具などを収納可。別売の専用Uロックを収納できる。フロントシートは5mmの六角レンチで取り外す仕組みだ。
シンプルなメーターパネルは中央部にアナログ式タコメーターを配置しスポーティな雰囲気を演出。下側の液晶デイスプレイにはセンターに大きく速度を表示する他、時計、燃料、オド&トリップ、水温を表示。
ホイールベースは1,370mmとコンパクトだが、跨ってみると意外とゆったりとしたライディングポジションで、大人が乗ってもバランス的に違和感はない。シート高は78cmで足着き性は標準的。テスター身長は179cm。
愛車を売却して乗換しませんか?
2つの売却方法から選択可能!