

掲載日:2009年07月03日 試乗インプレ・レビュー
構成/バイクブロス・マガジンズ編集部
バンバン200の特徴は、180/80-14という極太サイズのリアタイヤ。走りの楽しさの要因となっているだけでなく、ルックスでのインパクトも抜群だ。組み合わされる車体がスリムでシンプルなだけに、より存在感が強調されている。後から見ただけでも一目でそれと分かる姿は、没個性と言われる国産車の中でもひときわ目立つ1台と言えるだろう。また、シートの形状も注目しておきたい点だ。着座位置からリアフェンダーに向かって幅広になっていく形は、車両同様後部の方が太いデザインになっており、バンバン200をより印象的なバイクにしている。6.5リットルの容量をもつコンパクトなタンクは低い位置にとりつけられ、細身のボディにジャストフィット。スリムなものはフロントに集められリア側に行くほど太くなる、このバイクならではのスタイルを完成させている。
気になる装備面だが、こちらはシンプルイズベストとも言えるベーシックなものだ。フロントまわりはコンベンショナルなフロントフォークとディスクブレーキを採用。ローター径はさほど大きくないが、車重が装備重量で128kgと軽量なため、特に不満を感じることはない。リアはドラムブレーキとの組み合わせだが、十分な制動力を発揮してくれる。リアサスペンションにモノショックを装備しているのも特徴だ。ストロークは控えめとは言え、ロードモデルよりも余裕のあるストロークを持っており、これに540mmのロングスイングアームをセット。ストリートカスタム的に見えるが、実際の走行安定性は高い。ユーティリティ面も意外なほど充実しており、メッキ仕様のタンデムグリップを標準装備している。シートの幅も広いため、うまく使えば相当な量の荷物が積載可能だ。今回の試乗では雨具などツーリング道具のほか撮影用カメラバッグも搭載したが、上手い具合に固定することができた。テールバッグの存在も忘れてはならない要素で、工具だけでなくちょっとした小物も収納可能だ。乗り手の工夫次第で便利に 使うことが出来るだろう。バンバン200はシンプルな構成でありながら、それだけに終わらない個性と使い易さを持っていると言える。
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