

掲載日:2007年06月07日 試乗インプレ・レビュー
誰にでも非常に扱いやすいバイクだ。ここで言う“扱いやすい”とは“つまらない”を意味するわけではない。乗れば乗るほど味が出てくるエンジンと車両構成だ。どれだけ深みのある面白さを備えていても「取り回しが重い」や「キックがかけられない…」などの癖があれば、その魅力を知る前に諦めてしまうライダーも多いはず。シングルの魅力を知る、そのことに集中できるよう初心者にも優しい仕様になっているので、体重が軽いライダー特に女性には自信を持ってオススメできる。クラシカルなオートバイらしいスタイルが気に入った方、迷わずこのモデルを選んでも大丈夫だろう。
そもそもCB400SSに興味があった私だから「乗って楽しい」ことに疑いの余地はなかった。跨らなくてもハンドル、シート、ステップのポジションが絶妙なことはわかっていたから。「でも400ccじゃちょっと非力かな」と思っていたのだが、これは嬉しい誤算となった。久しぶりに乗った400ccだったが「コレ欲しいかも…」と真剣に悩んだ。…いや悩んでいると言うべきか。限られたモデルでの経験だが旧いシングルCBにも乗ったことがあり、その魅力を楽しんだことがある。21世紀のシングルCB「CB400SS」は確かにCBの進化系だ。シングルの魅力を存分に感じさせてくれながら、ライダーのストレスになる部分は見事に感じさせない。これまでいくつかのメーカーのバイクを試乗して「21世紀の今に、こんな味のあるバイクを販売してくれるなんて」と感動したことがあったけれど、CB400SSもその1台となった。確かにこれはスタンダードシングルだ。機会があればぜひ試乗することをオススメする。
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