アプリリア RSV4 FACTORY APRC

掲載日:2012年08月22日 バイク購入ガイド        件のユーザーレビュー

文/淺倉 恵介

アプリリア RSV4 FACTORY APRCの画像
aprilia RSV4 FACTORY APRC

アプリリア最強スペックを誇るフラッグシップ RSV4 を
オーリンズ製前後サスペンションユニットを始めとする高性能パーツで強化

RSV4 はアプリリアのフラッグシップ。そして WSBK など最高峰のプロダクションレースにも使用されるスーパースポーツ・マシンです。中でもこの 『RSV4 FACTORY APRC』 は、数々のハイクオリティな専用パーツを装備する最上級にして最速を誇るモデル、という位置づけにあるマシンです。ベース車両である RSV4 との違いは、可変インテークダクトの採用、オーリンズ製前後サスペンションユニット及びステアリングダンパーの装備、鍛造アルミホイールの採用、外装パーツにカーボンパーツを使用しているなど、かなりの豪華装備が奢られている点です。

「RSV4」というネーミングにある「V4」は、V型4気筒エンジンを搭載していることを示しています。排気量 999.6cc のV型4気筒エンジンのシリンダー挟み角は65度。スポーツバイク用V型エンジンとしてはかなり狭角となるユニークな設計ですが、前後シリンダーの間隔を狭めることでマスの集中化を実現。エンジンサイズは2気筒エンジン並みにスリムで、また非常に前後長が短いエンジンであるため、短いホイールベースでありながら、現代的な長いスイングアームの採用を可能としているのです。

ツインインジェクターを装備するインジェクションシステムは、アプリリアが得意とする “ライド・バイ・ワイア” 方式を採用。このライド・バイ・ワイアシステムは各シリンダーごとに独立した制御を行っており、より細やかな制御を実現しています。そして、最大の特徴とも言えるのが、アプリリアの誇る先進パワーマネジメントシステム “APRC” です。APRC は “Aprilia Performance Ride Control” の頭文字をとったもので、トラクションコントロールシステムを主軸にした電子制御式のライディング補助デバイスです。最適なトラクションを発生させるトラクションコントロール、不要なウイリーを防ぐウイリーコントロール、スタートダッシュに差がつくローンチコントロール、素早いシフト操作を実現するクイックシフトを高度にパッケージングしており、あらゆるシチュエーションで、安全でスポーティな走りを実現します。この APRC というシステムは、ライダーによるスロットル操作をトリガーにしながら、電子制御によって最適なスロットルバルブ開度を選択するライド・バイ・ワイアシステムがあってこそ実現し得たものだと言えるでしょう。

強力なエンジンパワーとそれを活かす先進の電子制御を持ち、高い運動性能を誇る車体を組み合わせた RSV4 FACTORY APRC は、世界最強レベルのスーパースポーツ・マシンなのです。

アプリリア RSV4 FACTORY APRCのここがポイント!
  • ● オーリンズ製の前後サスペンションユニットとステアリングダンパーを採用
  • ● 高度な制御を行うライディングサポートシステム APRC を装備
  • ● 独自の65度狭角V4エンジンが実現したコンパクトで高い運動性能を誇る車体

アプリリア RSV4 FACTORY APRCのライバルはこれだ!

  • カワサキ
    ZX-10R

    出力モードが切り替え可能なトラクションコントロールシステム “S-KTRC” を採用。あらゆる路面状況で最適なトラクションを実現。ABS装備モデルもラインナップ。

  • BMW
    S1000RR

    スポーツランで威力を発揮するトラクションコントロールシステム“DTC”と“レースABS”を標準装備。2012年にモデルアップデートされ、更に運動性が高められた。

  • ヤマハ
    YZF-R1

    トラクション性能に優れる90度位相クランク、クロスプレーン型クランクシャフトを採用。更に2012年モデルからは電子制御式トラクションコントロールシステムも導入。

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