掲載日:2011年03月10日 バイク購入ガイド 件のユーザーレビュー
文/伊丹 孝裕
日本を代表するビッグバイクが CB1300 シリーズ。2005年にはスタンダードモデルに高速走行時の快適性を向上させた SUPER BOL D’OR を追加し、盤石のラインナップを形成。実際、多くのライダーから支持され、ベストセラーの地位を守り続けてきました。ところが、ホンダはそれに満足することなく、さらなる派生モデルを2010年モデルから投入。それがこの CB1300 SUPER TOURING です。
そのネーミングからイメージできる通り、ツーリング性能に磨きがかけられたモデルですが、単にパニアケースが装備されただけではなく、さまざまな改良が加えられているのが特徴です。まずはそのパニアですが、シートカウル左右にそれぞれ29Lの容量を確保。メインキーを使い、車体とはワンタッチで脱着可能で、もちろん開口部のロックも万全です。最大積載量もそれぞれ5kgまで O.K. なので、着替えや旅先のお土産など、通常の荷物ならほとんどカバーできるでしょう。このパニアを装備するにあたり、実はフレームが専用設計になっていることは、あまり知られていないかもしれません。スイングアームとメインフレームのつなぎ目(ピボット)やシートレールの剛性が見直された他、増えたリア荷重とのバランスをはかるため、ヘッドパイプの下を補強するなど、安定性を損なわないように徹底した見直しが施されているのです。また、ハンドルは CB1300 SUPER FOUR と比較して、40mm手前、12mm上方に移動され、さらにアップライトなポジションを達成。これにともなって、CB1300 SUPER BOL D’OR と同じに見えるスクリーンも、その上部がさらにワイド化され、走行風の巻き込みを軽減するという細やかさは、ホンダらしいこだわりと言えるでしょう。さらに、GPSナビやグリップヒーターといった電装系オプションも併用して使えるように AC ジェネレーターの容量を増大。コンバインド ABS は標準装備されています。こうした数々の変更と機能によって、長距離かつ長期間のツーリングも不安なく走り切れる、オールラウンダーな一台になっているのです。
2010年モデルとして投入されたため、中古車として並んでるケースは稀。長く乗るつもりで新車、もしくはそれに近い車両を手に入れて、じっくり付き合うのがいいかもしれません。
オートマとマニュアルを選択できる “デュアル・クラッチ・トランスミッション” を搭載する新世代モデル。パニアなど豊富なオプションも揃い、イージーなライディングを可能にする。
伝統のボクサーツインを持つ、ツアラーの代名詞的存在。高さ調整可能な電動スクリーンやバランサー内蔵のエンジンなど、ライダーはストレスを感じることなく走行できる。
トライアンフのアイデンティティでもある1050㏄の並列3気筒エンジンを搭載し、中速域での実用性を強化。スポーツ性と快適性のバランスが魅力の一台。
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