掲載日:2011年02月22日 バイク購入ガイド 件のユーザーレビュー
文/淺倉 恵介
ティアドロップ形状の燃料タンクや、クラシックイメージの前後フェンダーなど “バイクらしさ” を強調するオーソドックスなスタイリングを持つCB223S。コンパクトな車体は抜群の取り回しの良さを実現。足着き性も良好です。空冷単気筒 SOHC エンジンの排気量は 223cc と、軽二輪クラスの上限からすると小さめで、最高出力も 16PS とライバルと比べて少々控えめですが、車重が軽いこともあり必要十分な動力性能を備えています。
2007年の東京モーターショーに市販予定車として参考出品された CB223S は、翌2008年、ほぼそのままの姿で市販されました。CB223S は FTR223 をベースに開発されており、両車はエンジンやシャシーの基本コンポーネンツの多くの部分を共有しています。しかし、外装を乗せ替えただけの安易なバリエーションモデルではありません。フレームはロードスポーツとして求められる要素を考慮し、剛性バランスを最適化した専用設計。前後サスペンションも専用セッティングが施されています。吸排気のセッティングも異なり、街乗りやツーリングで多用する低・中回転域では、FTR223 に比べフラットなトルク特性となっています。ユーティリティ向上のため、燃料タンクは11Lの容量を確保。このように、マシンのキャラクターに合わせて、しっかりとした作り込みがなされているのです。
発売当初はストライプカラーが3タイプ、ツートーンカラーが2タイプの計5タイプのカラーリングが存在しましたが、2010年にラインナップを刷新。2011年モデルはストライプが1タイプ、ソリッドが2タイプの計3タイプに集約されています。さらに新車価格が5万円近く引き下げられました。発売からさほど年月が経過していないため、中古車の流通量はそれほど多くありません。また、新車価格が安いので、中古車のお買い得感もやや弱めです。しかし発売開始から3年余りが経ち、そろそろ乗り換えを考えるオーナーも増え、中古車両も増えてくることでしょう。コミューターとして、エントリーモデルとして、注目したい一台です。
小さく軽い車体による取り回しの良さで、シティコミューターとしても高い評価を得ていた初代セローと基本コンポーネンツを共有。ヴィンテージオフローダー的スタイリングが魅力。
250ccシングルロードバイクST250の、装備が豪華な上級バリエーションとして登場したが、インジェクション化と同時にST250Eにモデルを統一。キャブ仕様車は始動方式がセル/キック併用。
1992年発売の初期モデルから基本構成が変わらないロングセラー、2007年にインジェクション化された。キャブ時代には、シートやブレーキが異なる、バリエーションモデルも存在した。
愛車を売却して乗換しませんか?
2つの売却方法から選択可能!