ホンダ NC750X(2021)

掲載日:2021年03月11日 バイク購入ガイド        件のユーザーレビュー

文/杉山 研二

HONDA NC750X(2021)
HONDA NC750X(2021)

フルモデルチェンジでスタイルを一新
スロットルにライドバイワイヤを採用

NC750Xは、ツーリングにおける走る楽しさと日常の使いやすさをクロスオーバーさせた大型スポーツバイクです。スチールパイプのダイヤモンドフレームに、シリンダーを62度前傾させた排気量745ccの水冷2気筒エンジンを搭載。外観にはアクティブな印象のスタイリングを採用し、車体中央にはヘルメットも入るラゲッジスペースを設置。この2021年モデルは、新しくなったプラットフォームの投入により走行性能もさらに向上しています。

パワーユニットは、低中速域の力強さや270度位相クランクによる鼓動感、燃費の良さなどが特徴です。今回のモデルチェンジでは、ピストンの軽量化や吸気レイアウトの変更、スロットル径の拡大、排気系の最適化などのほか、スロットルバイワイヤシステムを新採用。最高出力は従来の40kW/6,250rpmから43kW/6,750rpmへと向上し、回転特性も伸びのあるスムーズなものとなりました。エンジン重量も1.4kg軽くなっています。

変速装置は6速MTと、AT/MTモードが選択可能なデュアルクラッチトランスミッション(DCT)の2種類。MTモデルには、レバー操作荷重を30%軽減したアシストスリッパークラッチを採用。総減速比は、MTモデルの2速~4速、DCTモデルでは1速~4速で従来よりローレシオな設定となり、市街地でのキビキビとした走行フィールを獲得。

新設計のフレームは、ヘッドパイプ周りから前側エンジンハンガーに掛けてのパイプ構成を変更したほか、各部の板厚も調整。動力性能の向上に対応させつつ、フレーム単体で約1.6kg軽量化。車両重量としては7kg減ってMTモデルが214kg、DCTモデルが224kgとなり、ハンドリングも軽快に。また、ラゲッジスペースは容量23Lまで拡大しています。

新しい外装にはレイヤー構造を採用し軽快感を演出。傷が目立ちにくい着色樹脂パーツも要所に取り込んでいます。シート高の800mm、燃料タンク容量の14Lは従来と同じ値。車体色はグランプリレッド、パールグレアホワイト、マットバリスティックブラックメタリックの3種類。車両価格は消費税10%込みで、6速MTモデルが92万4,000円、DCT装備モデルが99万円。2月25日より発売です。

ホンダ NC750Xのここがポイント!
  • ● 前方の見通しの利きやすいアップライトな乗車姿勢
  • ● 43kWにパワーアップした水冷並列2気筒エンジン
  • ● 車両重量の低減で快適になったハンドリング

ホンダ NC750Xのライバルはこれだ!

  • スズキ
    Vストローム650 ABS

    排気量645ccの水冷Vツインエンジンを搭載したスポーツアドベンチャーツアラー。車両重量は212kg、燃料タンク容量は20L。価格は消費税10%込みで92万4,000円。

  • ヤマハ
    テネレ700

    排気量688cc、最高出力53kWの水冷直列2気筒を搭載するオフロード重視のアドベンチャーモデル。車両重量205kg、燃料タンク容量16L。消費税10%込で126万5,000円。

  • BMW
    F750GS

    排気量853cc、最高出力57kWの水冷並列2気筒エンジンを搭載したアドベンチャーバイク。車重230kg、燃料タンク容量15L、価格は消費税10%込みで131万2,000円~。


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