掲載日:2015年02月17日 バイク購入ガイド 件のユーザーレビュー
文/淺倉 恵介
『400X』は、ライダーの冒険心にアピールする“クロスオーバーコンセプト”に基づいて開発された、400ccクラスの現行車では唯一のアルプスローダーです。デザインのキーワードを“modern & stylish”とし、アッパークラスの輸出専用モデル『Crosstourer』に通じるデザインワークが施されています。
フルカウルスポーツの『CBR400R』、ネイキッドスタイルの『CB400F』とエンジンやフレームを共有していますが、400Xだけの装備として、17リットルの容量を誇る燃料タンクや、ウインドプロテクションに優れる高さ調整機能を持つ大型のスクリーンなどがあります。シート高も他の2台より10mm高い795mmとされていますが、上半身はアップライトでラクな姿勢となり、下半身にも余裕があるライディングポジションを実現する、都市部から郊外まであらゆるシチュエーションで快適に走りを楽しむための設定です。シートも専用品のダブルシートが奢られています。数々の独自装備はユーティリティを高め、ツーリングでの快適性を狙ったものと言えるでしょう。ミドルクラスでは希少な、設計段階からロングツーリングを意識した、ユニークなマシンなのです。
搭載される排気量399ccの水冷DOHC 4バルブ直列2気筒エンジンは、9,500回転で46PSの最高出力を、7,500回転で3.8kgf-mの最大トルクを発生させます。低中回転域のトルクと高回転域のパワーがバランスした、非常に扱いやすいキャラクターが持たされています。
足回りは、フロントに大径φ41mmのフロントフォークを奢り、リアサスペンションはプロリンク式を採用。こうした機能部品は基本コンポーネンツを共有する兄弟車と共有する部分が多いのですが、車体のディメンションについては400X独自のセッティングが施されています。キャスター角度が寝かせられてトレール量を増大させた、安定性が高められた設定です。ツーリングで長距離を走れば、疲労度と快適性に差を感じられる部分でしょう。普通二輪免許で乗れる本格的なツーリングモデルとして、軽快なユーティリティモデルとして、魅力たっぷりな1台です。
スズキのミドルアッパー・クロスオーバーとして人気のVストローム650に、オフロードモデルを思わせるデザインとスポークホイールが与えられたバリエーションモデル。
ミドルツインスポーツEr-6系のエンジンとシャシーをベースとする、オールラウンドスポーツ。2015年モデルからはニンジャファミリーを思わせるフェイスリフトを受けた。
Vツインエンジンを搭載するマルチパーパス。1992年デビューで生産期間も短く、中古車のタマ数は少ない。400Xのルーツ的な存在だ。海外では後継機が現行車で存在する。
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