掲載日:2013年01月09日 バイク購入ガイド 件のユーザーレビュー
文/淺倉 恵介
ブルターレは MV アグスタのネイキッドスポーツ。2000年に登場した 『F4 ブルターレ セリエオロ』 は、同社のフラッグシップ F4 の初代モデル系統の 749.4cc エンジンを搭載した、世界限定 300 台というプレミアムモデル。2003年には装備のグレードが異なるスタンダードモデル、『F4ブルターレS』 が登場。その後、2006年に排気量を 909cc まで拡大した 『ブルターレ910S』 がモデル追加され、2008年には排気量 982.3cc エンジン搭載の 『ブルターレ989R』 が追加。2009年には排気量 1,078cc エンジンの 『ブルターレ1078RR』 が登場します。この 1078RR までがブルターレの初代シリーズとされています。2010年モデルでフルモデルチェンジを敢行。高い評価を得ていたデザインの基調はそのままに、各部を現代的にグレードアップ。エンジン排気量 998cc の 『ブルターレ990R』 と、1,078cc の 『ブルターレ1090RR』 の2本立てのラインナップとなった、第2世代のブルターレが登場しました。翌2011年には排気量 920.8cc のエントリーモデルとなる 『ブルターレ920』 がバリエーションモデルとして早くも追加。そして2012年からラインナップに加わった新グレードが 『ブルターレR1090』 で、同年にネーミングを改めたシリーズ中の最強モデル、『ブルターレRR1090』 の派生機種と位置付けられるモデルです。
搭載される 1,078cc エンジンは、MV アグスタの長い歴史の中でも最大の排気量を誇ります。DOHC 16バルブのシリンダーヘッドは、MV アグスタの特徴のひとつであるラジアルバルブ機構を採用。4本のバルブを放射状に配置するラジアルバルブは、吸入効率が高く理想的な燃焼が得られると言われていますが、部品への負担が大きくコストがかかるため、多気筒エンジンに採用されることは稀です。ハイエンドモーターサイクルである MV アグスタならではの装備と言えるでしょう。また、世界的なトレンドであるエンジンの電子制御も積極的に取り入れられており、出力特性はデュアルマップ、8モードのトラクションコントロールシステムも備えています。
エクステリアはブルターレ RR1090 のそれと基本的に共通ですが、ヘッドライトユニットはブルターレ 920 系のシンプルなデザインに変更。シートも RR1090 がセパレートタイプなのに対し、パッセンジャーの快適性も考慮したワンピースシートが採用されています。それ自体がデザインの一部である、美しいトレリスフレームは強度に優れるクロムモリブデン製。マルゾッキ製 φ50mm の倒立フロントフォークと、ザックス製のリアショックは当然フルアジャスタブル。前後ブレーキシステムはブレンボ製など、装備されているパーツも一流品ばかりです。
メーカー希望小売価格は 169 万円と安価とは言えないものですが、マシンの作り込みをみればリーズナブルと言って差し支えないでしょう。手の届くハイエンドネイキッド、それがブルターレR1090なのです。
ドゥカティのスーパーバイク1098系に搭載されるテスタストレッタエウ゛ォルツィオーネエンジンを、ストリーロ向けにモディファイして搭載する、過激なスポーツネイキッド。
アプリリアのフラッグシップRSV4Rをベースとしながら、専用設計のフレームを与えられるなど本気の作り込みが見られるネイキッド。ライディング補助電子デバイスAPRCを搭載。
トライアンフのアイデンティティ並列3気筒エンジンを搭載するストリートファイター。前後オーリンズ製ショックユニットやブレンボ製ブレーキスステムを搭載するプレミアムモデル。
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