ホンダ CBR250RR

掲載日:2009年11月20日 バイク購入ガイド        件のユーザーレビュー

ホンダ CBR250RRの画像
HONDA CBR250RR

初心者からベテランまで楽しめる
懐の深いスポーツマシン

現在こそメインストリームから外れてしまっていますが、1990年代前半ごろまでバイクの主流と言えば、カウル付きのスポーツバイクと言っても過言ではありません。国内の4メーカーがひたすらに性能競争を続け、毎年のように進化を遂げていきました。その中でも初心者からベテランまで幅広いユーザーに支持されていたモデルとして、CBR250シリーズがあげられます。高回転でも正確なバルブタイミングを維持するカムギアトレーン、高剛性なアルミツインチューブフレーム、空力を追求したフェアリングやフェンダーなど、当時のホンダが持つ最新技術を投入したマシンでありながら扱い易さも考慮されており、高い人気を誇っていました。このCBR250シリーズの4代目であり完成形とも言えるのが、今回紹介する「CBR250RR」です。1986年のデビューより着実な進歩をとげてきたCBR250ですが、この“RR”では「高次元ヒューマンフィッティング」と「スーパーレスポンス・クォーター」をキーワードに、フレームや外装、足回りなどを一新しています。中でもエンジンは最高回転数を19,000回転としながらも常用域の力もしっかりと確保し、圧倒的に広いパワーバンドで「乗り易いCBR」を確立。足回りはラジアルタイヤに対応するとともに、湾曲形状のスイングアーム(ガルアーム)を採用しているのも特徴です。また、重量物を中心に配置することで重量バランスが改善されることによって、さらに切れ味の良いコーナリング性能も身につけており、まさにCBR250シリーズの完成形とも言えるポテンシャルを実現。扱い易くて速いバイクという難しいテーマに対し、明確な回答を導きだしています。

中古車市場においてCBR2500RRの価格は一時下がっていましたが、近年スポーツモデルが見直されていることもあり、相場は上昇傾向にあります。特に状態が良い車両については最近のモデルより中古価格が高い場合もあるほど。生産終了後すでに10年以上経過していることも考えれば、安くともあまりにくたびれた車両だとメンテナンスに困る場合も考えられます。状態の良さと価格のバランスが取れた出物を見つけたなら、いち早く確保するのがベストと言えるでしょう。近年の排ガス規制に牙を抜かれたモデルと違い、初期であれば45馬力を発生するクォータースポーツは今だからこそ注目したいモデル。走りに熱い情熱を賭けるなら、CBR250RRは満足できる相棒となるはずです。

年式で見る ホンダ CBR250RR

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1990年モデル

CBR250Rからのフルモデルチェンジ。「高次元ヒューマンフィッティング」と「スーパーレスポンス・クォーター」をキーワードに開発され、外装から車体、足回りなどが大きく進化している。レッドゾーンは19000回転からとなっており、超高回転まで吹け上がる際のカムギアトレーンの音は非常に印象的。また、発売当時は自主規制前で45馬力だった。

  • ● CBR250Rからのフルモデルチェンジを受け、特にフレームや足回りが進化
  • ● 湾曲形状のスイングアーム(ガルアーム)を採用
  • ● 日常での利便性が高く、初心者にも寛容なマシン特性で人気モデルに

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1992年モデル

1991年、1992年ともにカラーチェンジのみで、主要諸元に大きな変更は無かった。スクエア形状のグラフィックパターンを使用したトリコロールカラーは1991年までとなり、1992年からはCBR250RRの代表的グラフィックとも言えるブラッシュ(刷毛塗り)模様を採用。明るくて軽快なイメージを演出していた。ブラックの車体色は1993年までの設定となる。

  • ● カラーラインナップは黒とトリコロールの2色
  • ● CBR250RRを象徴するブラッシュ模様を採用した
  • ● 45馬力エンジンは1993年が最終となる

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1994年モデル

事実上の最終型となるのが1994年式。この年からメーカーの馬力自主規制によって、最高出力が40馬力となり、それまでの超高回転型から比較的中低速にシフトしたパワー特性に変更された。カラーはヨーロッパで大人気となっていたCBR900RRの車体色を再現したものを採用。ブラックは廃止され、落ち着きのあるレッドメタリックがラインナップされた。

  • ● 馬力自主規制によって最高出力が40馬力となる
  • ● エキゾースト回りの変更により、中低速が強められた
  • ● 車体色にニューカラーであるレッドメタリックが追加

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