掲載日:2010年07月16日 特集記事 › 北海道「ばんえい競馬」を訪ねる
2010年7月9日発売 アウトライダー Vol.43より記事提供
障害を乗り越える瞬間。一番盛り上がる見せ場だ
さて、そんな魅力あふれるばんえい魅馬だが、実はその存続が危ぶまれいる。かつては旭川、岩見沢、北見そして帯広と北海道の4カ所を巡回という形で開催していたのだが、累積赤字の増大から2006年には帯広以外の三市が撤退。帯広も廃止が濃厚だった。しかし、ファンからの寄付とソフトバンクの子社「ソフトバンクプレーヤーズ」が支援を始めたことで、帯広での帯単独開催が可能になったのだ。だが、初年度こそ黒字だった売り上げは年々減少し、また競走馬の生産もピークの4分の1まで減っている。このままでは、ばんえいがなくなってしまう可能性も充分にあるのだ。
僕は昨年の9月に帯広のライダーハウスに泊まり、そこで知り合った仲間とこの競馬を楽しんだ。コース脇で仲間とワイワイやりながらレースを予想するなんともアットホームな雰囲気や、手が届きそうなほど近いコース、レース中に馬の移動と合わせて観客もゴールへと走るその一体感に、すっかり魅せられてしまった。
最近ではナイターも開催され、なんと競馬を見ながらジンギスカンを楽しむこともできるし、1万円で好きな
レース名を付けることだって可能だ。
この偉大な北海道の遺産をなくさないためにも、鉄馬に乗る僕らが協力できることは競馬を楽しむこと。だから北海道ツーリングに行くなら、ぜひこの“ばんば”で熱くなってほしいのだ。
![]() 予想新聞があると参考になるが、 | ![]() 馬券を買うのは決して難しくない。 |
![]() 初心者コーナーに行けば解説員のおばちゃんが親切に仕組みを教えてくれるぞ | ![]() 興奮しているか、落ち着いているか、出走前に馬の状態が見られるので、チェック! | ![]() 仲間とアレコレ悩んでマークカードを記入。この時間がまた楽しいのだ |
![]() レース前にはオッズが公開される。 | ![]() マークカードに記入して馬券を買う。 | ![]() いよいよ出走。息を飲む瞬間。 |
![]() 仲間と一丸となって、障害を駆け上がる | ![]() やったゲット!これで今夜は宴会だっ | ![]() 馬券を払い戻し機に入れると現金が出てくる |
帯広ならこのライダーハウス ライダーハウス&カフェ Pit
Pitは西帯広の駅近くにある、2009年にオープンしたばかりの新しいライダーハウス&カフェだ。喫茶店で団欒をしたら隣の宿泊棟で寝るシステムで、宿泊棟はもともと下宿所だった建物だけに6畳の部屋が8部屋もあり、基本的には1部屋を3人で使用する。また食事もパスタやピラフなど多数のメニューがあり、しかもそのほとんどが2人前のボリュームだからありがたい。 エビピラフ:800円/ |
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