掲載日:2010年03月24日 特集記事 › 絶版車を買おう!!~カワサキZ1が欲しい!! ~
記事提供/2009年11月24日発行 絶版バイクス5
![]() メインフレーム | ![]() イグニッションコイル | ![]() ポイント | ![]() オイル漏れ | ![]() カムチェーンアイドラー |
![]() カプラーターミナル | ![]() バッテリーブリーザー | ![]() レギュレーター、レクチファイヤ | ![]() スイングアーム | ![]() ウィンカーステー |
絶版車ブーム以降、高値を維持し、不動の人気を誇るカワサキZ1。車両金額を考えると、このマシンを手に入れるには少なからずの覚悟が必要となるだろう。しかし見方を少し変えると意外と購入しやすい部類の絶版車だと気付くはずだ。
Z1は人気モデルだけに市場に出回る中古車は多い。従ってある程度自分の好みや予算に応じて、車両を選んで購入することができる。またリプロダクションパーツが潤沢に揃うのもポイントだ。絶版モデルながら、走行に必要な部品で苦労する心配はほとんど無いといっても良い。基本性能と耐久性の高さから深刻な故障が少ない事も挙げられるだろう。
このようにZ1は購入やその後の維持に関しての障害は他の絶版車と比較しても少ないのである。もちろん30年以上前のモデルであるため、定期的なメンテナンスは欠かせない。しかし程度がしっかりした車両を選ぶことで好調を維持し、走りを楽しむことができる。そのためにも、メインフレームと電気系、エンジンを中心にチェックしたい。
Z1のメインフレームはウィークポイントとなっている。転倒、事故を経験した車両はメインフレームに曲がりが発生する事が多い。可能ならばタンク下のフレームを目視確認しておきたい。また、ワイドタイヤを履いたカスタム車両では、フレーム補強を行っていない場合、走行時に不安定な挙動が出たり、フレームにダメージを与えることもある。カスタム済み車両は、フレーム補強についての確認も実施しておきたい部分だ。
点火、充電系の電装品が純正の場合、部品は30年以上が経過しているものとなる。外観だけでは良否の判定や寿命は判断できないため、オリジナルにこだわらないのであれば、納車時にリプロダクションパーツと交換してもらえば後の不安は少なくなる。ハーネス類も硬化の症状が見られるならば、同時に交換するのも賢い選択だ。
Z1のエンジンは大排気量時代を見据えて開発され、その後排気量の拡大を受けて様々なマシンに搭載されてきた歴史的名機だ。その性能はもちろん耐久性も現代のレベルで見ても大きな不足は感じないだろう。オイル交換を始めとするメンテナンスさえ定期的に受けてきた車両ならば、エンジンに深刻なトラブルを抱えていることは滅多にないが、購入前にはオイル漏れとメカノイズに注意しよう。
エンジンオイル漏れ定番箇所となるのが、ヘッドカバーガスケットの半月部、タコメーターケーブルの取り出し部、ジェネレーターハーネスの取り出し部分の3点。滲み程度ならば許容範囲だが、限度を越えている場合は購入前に修理してもらおう。メカノイズの発生はウィークポイントであるテンショナーやアイドラーといったカムチェーンの周辺部品やヘッド周りが原因となっていることが多い。音が大きな時は購入前にオーバーホールも視野に入れた方が良いだろう。
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