レトロバイク・グラフティ第115回HONDA CB250RS(ホンダ CB250RS)1980年

掲載日:2023年11月03日 レトロバイク・グラフティ    

イラスト・文/藤原かんいち

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軽量、スリム、ヒラリヒラリ感が魅力のシングルスポーツ

維持費が安く、高速も走れて、車両価格もお手ごろ、気軽に楽しめるのが250ccの魅力。1980年代のはじめ、スポーツ系はもちろん、軽快で取り回しがよいモデル、オン・オフ両用のモデルなど、バラエティに富んだ機種が各メーカーから発売されていた。

二輪市場で急激な伸びを見せていた250cc。1980年、ホンダがスポーツバイクの原点に立ち返り“シンプルイズベスト”の思想の元に開発、発売したのがCB250RSだった。

オフロードバイクXL250に使われていた、空冷4スト4バルブSOHC単気筒を高回転型にチューニングしたエンジンを搭載。2本の排気バルブを設けることで、中低速域での出力を向上させていた。最高出力25PSを発揮するパワーを持ちながら、乾燥重量128kgという驚異的な軽さ。シンプルでスリムなボディ、5速ミッション、42度の高バンク角など、軽快な走りに特化。『ツインよりも速いシングルバイク!』として高い支持を得た。

翌年発売された次モデルCB250RS-Zでは、キックからセルスターターへ。エンジンの最高出力も26PSにアップ、250㏄シングルとは思えないスタートダッシュ&加速力を実現していた。さらに先進のハロゲンヘッドライトを装備、セミエア・フロントサスペンションなど、操作性と安定性も向上。またカタログで大人気の世界GPライダー片山敬済選手を起用することでイメージアップ。若者からベテラン、女性まで広い層から支持を得るシングルスポーツバイクとなった。今回はバリェーションモデルとして人気を博したボルドーカラーのCB250RS-ZRを描いた。

ホンダ CB250RS スペック
  • ■サイズ/全長 2070mm×全幅 770mm×全高 1100mm ■エンジン/4ストローク単気筒 ■排気量/248cc ■最高出力/25ps/8500rpm ■最大トルク/2.2kgf・m/7000rpm ■変速機形式/リターン式・5段変速

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