掲載日:2019年04月19日 レトロバイク・グラフティ
イラスト・文/藤原かんいち
スズキでウルフという名のモデルが最初に出たのは半世紀前の1969年。ウルフT125という名前の2スト2気筒125ccのバイクで、一文字ハンドルの前傾ポジション、最高速度はなんと130㎞/h(?!) 出たという、アグレッシブなバイクだったらしい。
それから13年の時を経て再びWOLFという名が登場。ところがこの2代目は初代が持っていた野性味あふれる狼感はほとんどなく、どちらかというとボテッとしていてフォルムは狸のようだった。
実車のぱっと見は、安定の人気を誇っていたバンバンに近い雰囲気。きっとバンバンにプラスチックのカバーやフェンダーを付けてイメージを変えたモデルなのかと勝手に思っていた。ところが調べて行くとタイヤ、ホイールは同じだが、それ以外のエンジンやフレームなどほとんどが別物だった。さらにのんびりとしたルックスに反して、意外にも本格的5速ミッションを採用している。もしかして走りもそこそこ行けるか? そんな妄想がいろいろ膨らむ、魅力的なモデルなのである。
特に旅が好きな僕としてはWOLFでロングツーリングが楽しそう。標準装備の大型キャリアはたくさんの荷物が載せられそうだし、グリップ力のあるファットタイヤは林道や河原などのダートでも安心して走れそう。レッドとイエローのカラーもビビットで乗っているだけで明るい気持ちになる。こんなバイクを相棒にして日本各地を放浪する、ああロマンチックが止まらない、誰か止めてくれ~(笑)。
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