掲載日:2014年04月24日 トピックス
文・写真/STREET RIDE編集部
取材協力/JOINTS事務局
凛とした存在感を放っていたのがRAISE MOTORCYCLEのW1S。全長180cmの車体に艶消しクリアを吹きマットにメイク。
回を重ねるほどに進化を続ける国内最大規模のカスタムショー、JOINTS。小雨がパラつくあいにくの天気だったものの、今年もポートメッセ名古屋で4月20日に開催。この日を待ち侘びたカスタムファンが全国から訪れた。
今回はライド・イン・ショーを大幅にリニューアルして会場中央のスペースを贅沢に確保、そこを珠玉のカスタムマシンが疾走した。またバイクのみでなく、名古屋の最重要カーショップPARADISEROADを筆頭にしたCAR Exhibitionも披露。バイク乗りのみならず、すべてのモーターファンが楽しめるコンテンツが用意された。
そして、各出展ショップによる趣向を凝らしたディスプレイが会場内の雰囲気を華やかに彩るなど、終始人垣で溢れたJOINTS2014も無事終了。では、その模様をリポートしよう!
フレームは取り外し可能なハードテイルで、シフトリンケージを左へ移行してジョッキーシフト化。マフラーは拘りのφ38。
オリジナルパーツを精力的にリリースする大阪のモーターガレージ・グッズ。要所に同店のパーツを取り入れた2台を出展。
EVOリジッドにハイバックシートをミックスアップ。均整の取れたプロポーションはさすがA-SYKSの仕事だと思わせる。
静岡県沼津のマンクスマンガレージが持ち込んだTRIUMPH。ショップカラーが全面に現れた、車体バランスの良い一台。
奇をてらわずスタンダードかつシンプルに。王道を外すことなくビルダー水品さんのサジ加減が随所に活きたフォルムである。
HOT DOCK卒業生のご両人。右、マンクスマンガレージの水品さん、A-SYKSの田中さん。共に全くもってのナイスガイ。
スピードへの飽くなき探求。最速チャレンジに挑み続けるMARUMASU Motorcycle Loungeのチューンド・ツインカム。
ロングフォークからコンパクトなチョッパーまで守備範囲の広い郡山のBLAZE。モールディングや作り物と、秀逸な完成度を誇る。
左、相変らず多忙を極めるShakin' Speed Graphixの清水さん。そして右が、今イチ押しのピンストライパーLOUさん。
セパハンでレーシーなフォルムにまとめたGBクラブマンはKWBが持ち込んだ一台。タンク造形に苦労の跡が伺える。
ポップなカスタムを得意とする横浜の山口輪業。このジャポニズム・ファイターと命名されたマシンはRD250がベースである。
小ぶりなサイジングを踏襲してディテールで遊ぶ。リジッドショベルは山口のバドロータスが得意とする形状にメイクアップ。
タンクに描かれたグラフィックの通り、その名もTHE BLACK MARBLES。モーターは隙無く磨き込まれ、美しい輝きを放つ。
雑誌SIDEBURNも扱う鋳物パーツ専科のFORK長谷川さん。下は共同出展の名古屋MOTORROCKのオリジナルパーツ群。
STOOP(猫背)スタイルの真骨頂的なリジッドショベル。ファニーなグラフィックが描かれたオリジナルTも販売された。
鋳物パーツからレザー、アパレルまでと、仲間達とあらゆる創作活動を展開するMMM PRODUCTSの前田さん。注目です!
バッキバキのロングフォークナックル。どこか危うく不良のテイストが漂うチョッパーがSPIKEのショップカラーと言える。
山口県420 KUSTOMS作のライムイエローに塗られたパンヘッド。ペイントワークは女性ペインターのCasminが担当。
PAINTWALLエリアで各アーティストが展示していたクリエーション。どの作品も物欲が思いっきりくすぐられる物ばかり。
今回会場を最も沸かせたド派手な出展ブースがこの車坂下MCだ。DJブースをセットしてご覧のキャンギャルを常駐させた。
大掛かりなセットを組んだ野呂さん。「たまにはこういうのもアリでしょ(笑)」。ショーの何たるかを熟知した店主のひと言。
欧州、国産問わずバラエティに富んだカスタムが出展。しかし当日はそれどころか二輪四輪の垣根をも越えたマシンが揃った。
これでもかと見る者を魅了するメタルワーク。手作業ゆえの有機的な造形は、日本人ビルダーだからこその繊細な仕上がりだ。
スタイリッシュかつスピード感を漂わすシルエットにまとめられたスポーツスターは、THE OLDSPEED FACTORYが製作。
この手のカスタムを触らせたら他を寄せ付けない、ブッチギリの個性を発揮する埼玉県川口のエキセントリックMC。
ベースがHONDAレブルだというのが冗談に聞こえてしまうほどの圧巻の造形。独自の解釈による次世代ディガースタイル。
車種問わず、自在にイメージを具現化する滋賀のTHE TWIN HEARTS。今回はKAWASAKIエストレヤを使った一台を展示。
むっちりと主要部位をマスに集中させたスポーツスター。可愛らしい凝縮感に拍車を掛けるべくキャンディオレンジで彩られる。
ガレージタカによるカワサキW650。クローム処理のリジッドフレームからして既に作り手の心意気が伝わってくるようだ。
一見すると鮮やかなペイントワークに目を奪われるがその実、駆動系やステップ回りなど細かな作りこみにも抜かりはない。
シーンの存続を心から願い、EVチョッパーを見事に具現化させたSHIUN CRAFT WORKSの松村さん。その想いはこちらから。
ガーターフォークが個性のアイアンスポーツは、レースフリークの店主西田さんが営むJOYRIDE SPEED SHOPの作品。
岐阜のTHE WACKによるKAWASAKIベースのB級チョッパー。タンクと木台のデザインを統一してトータルプロデュース。
米国人のビルダーが営む京都府舞鶴のTROJAN CYCLESは、ヴィンテージガーターをセットしたTRIUMPHを配置。
岐阜のROCK CHEAPが手掛けるカスタムはすべからく無理のない乗車姿勢が想像できる。やはりその感性は卓越したものだ。
会場内では要所要所で人垣が出来るポイントも。各ショップ、マシンのみでなくディスプレイにもそれぞれ個性が現れていた。
最近のカスタムショーでは家族連れの姿も多く見かける。確かに、下手なレジャースポットよりも楽しめる内容が満載。
子供がSHAFTのシルバーに触れる機会なんて滅多にあるもんじゃありません。で、それを学校へ付けていった日には!
横浜のペイントフェスティバル2010 MACK ART SHOWのウィナーバイクだと言うSR。カウルもアイデンティティとなる。
ショーバイクに対しての意識が高い北陸のビルダー斉藤さんが切り盛りするWCREST。精緻な作り込みは今回も健在だ。
入り口すぐのブースではANTI HARD WORKERSプレゼンツのショベルヘッドが当たる抽選を受付。オリジナルTも大盛況。
名のあるショップがひしめく滋賀県において不動の座を確立するBERRY BADS。丸みを基調にしたSRをとくとご覧頂こう。
未完ながら圧巻の存在感をアピールするナックルヘッド。ハンドビルドの極致、アートの域に昇華された一台と言えよう。
CORE CREW中島さんと同郷のアーティスト、遠藤信氏がNYより一時帰国。墨汁で描くライブアートをデモンストレーション。
ロケットカウルを武器にストリートカフェスタイルを推し進め、今や独走態勢に入った感のあるAN-BU。快心の一台である。
時代背景を考慮した上で遊び心を加えた一台。凛とした佇まいに内包されたファニーなカスタムに、ビルダーのセンスを見る。
PAINTWALLには13名のピンストライパーが参加。しかも当日に限りピンスト&レタリングが500円という破格のサービス。
九州ドメスティックカスタムの雄、鹿児島のg-spiritedは昨年のF.T.W.にドロップしたカワサキW1SAをアップデート。
岐阜のFINE STYLEはGB250クラブマンをやさしい色味でキャッチーにフィニッシュ。ユニセックスなデザインがポイント。
もはやハーレーばかりでなくあらゆる車種が主役に躍り出た感のある昨今のカスタムシーン。飽きること無い光景が延々と続く。
マニアックかつド渋な商品を揃えるWEBショップOn Any Sundayの石井さん。採算度外視の拘りはハンパじゃありません。
気鋭のカスタムショップ、TR GARAGE製作のTRIUMPH。確かなスキルに裏付けられた各ディテールワークが見せ場となる。
ライザーとハンドル回りの精緻な処理、クリーンに仕上げられたリア回りのアクセントになるカービングシートなど見所多数。
抜群のバランス感覚を持つ三重のグラベルクルー。国産のみでなく同様に注力するブランニューのハーレーでもそれは明らか。
大阪MOTO SHOP TRUSTのカスタムSR。ディープブルーとホワイトのカラーリングで統一されたフォルムが新鮮だ。
愛知県知多市のフリースタイルはベースには珍しいヘイスト250ベースの、キャンディブルーに彩ったチョッパーを展示。
マシン全体のトータルバランスは勿論、見せ場はリップルパイプにテールフィンを使用した50’sライクなワンオフマフラー。
国内外にディープ過ぎる人脈を持つ業界古参のディストリビューターJUNK MOTORツトムさん。マニアックパーツの宝庫!
生粋の4速ショベルフリークが営む奈良の飴色塗装店。ペイントスキルを存分に発揮した結集がこのKAWASAKIエストレヤ。
FRPを使ったオリジナルパーツに定評あるフルゲイン。古川さんは今年、精力的に全国のカスタムショーを回る予定だとか。
福岡のスナッグモーターサイクルは得意の英車からBSAをチョイス。渾身のカスタムをブースにも趣向を凝らして展示した。
しっとり落ち着いた色香を漂わすペイントカラーに、良好な乗り味を想像させるスタイルと、見るほどに惹き込まれる造形だ。
作り手の温度はこうしたディテールワークでも見て取れる。徹底的なスロッテッドはデザイン性を考慮した秀逸な仕上がり。
本業はペイントショップの東京八王子のWEDGE。の傍ら、オリジナルパーツも販売。装着されたマフラーは購入可能。
ショー会場を華やかに盛り上げる拘りのディスプレイ。DOUBLE MOTOR WORKSは常に見せ方に抜かりはない。
数ある国内パーツブランドの中でもファンには一目置かれた存在のPOSH。それは瀧井さんのような真のスキモノがいてこそ。
レアパーツを大放出。値段は安くはないけど、探していた人にはきっとブッ刺さるアイテム群。一品物は出会いが大切です。
あいにくの空模様。が、駐車場はパンパン。天候に関係なく続々とやってくる来場者に、このイベントへの期待の程が伺える。
次世代ビルダーの筆頭といえばZONを置いて他にナシ。卓越したスキルに裏付けられた、シュッと粋にまとめられた一台。
福岡県VIDAの代表作、Vegulus。ワンオフとハイエンドパーツを巧みに織り交ぜ美しくコンプリートする実力派である。
ショー終盤に行われた各アワードの発表。MC恩田さんの軽快な口調でテンポ良く進行。ステージ前は来場者でビッチリ。
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