掲載日:2013年05月10日 トピックス
文・写真/STREET RIDE編集部
取材協力/F.T.W.実行委員会
会場中央で怒涛のブース展開をしたのはTHE KINGS PERFORMANCEと、RED HOT MOTORCYCLES。
今年で7回目を迎えるカスタムショー「F.T.W.」が、5月5日のこどもの日にグランメッセ熊本で開催された。
Tシャツ1枚でOKという快晴に恵まれた当日は、九州全土から多くの来場者が集い、駐車場は昼前にはすでにカスタムバイク/カーで溢れかえるという盛況ぶり。しかし、やって来るのはコテコテのカスタムファンがメインと思いきや、意外にも家族連れやカップルの姿が多いことに気付く。そして実はこれがまた、このショーの特徴でもある。
「F.T.W.は家族連れやカップル、これからカスタムをしようという人たちも楽しめるように“エンターテインメント”に特化して運営してる。カスタムファンだけをターゲットにしてると自然とスキモノだけの集まりになって、業界全体を見たときに将来的に尻すぼみになってしまうじゃないですか。それだと寂しいですよね」
主催者であるジンギーズの浅川さんが言うように、このショーは多くのエンターテインメントが用意されている。子供でも楽しめるようにと組み立てと塗り絵が出来る“ノベルティーBOX”や“ストライダーぷち試乗会”に始まり、女性来場者には“キッチン用品の抽選会”、そして掟破りの“チョッパー試乗会”に“バーンナウト大会”など、訪れたすべての人を「楽します」ことに注力しているとあって、他のショーではお目にかかれない催しがテンコ盛りであった。
また、子供にはおみやげを配り、カップルには割安のペアチケット制を導入するという、全ての来場者の視点に立ってエンターテインメントを追求するF.T.W.。その模様を全54枚の写真で一気にどうぞ。
今回はKINGS代表の義間さんの呼びかけでジョイントブースが実現。ファン垂涎の希少な車両が並ぶ姿は壮観ですらある。
他にもGOOD MOTORCYCLESと、熊本の核となる3ショップにより激レアなオールドチョッパーが多数展示された。
入り口受付ではキッズたちも恒例のお手伝い。女性の来場者には、その場でくじを引くキッチン用品の抽選会が行われた。
こう見ても、カスタムファンだけではなく、より多くの人に楽しんでもらいたいという主催者のスタンスが分かるってもの。
会場内に足を踏み入れると目の前には迫力のゲストブースが設置。各ジャンルのハイクオリティマシン4台がディスプレイ。
この手のカスタムシーンでは海外メディアにも広く知られた存在の東京世田谷のStill Rollin' Modellartが持ち込んだZX10R。
佐賀市のストリート系車種を扱うカスタム・ジャンプが展示した1台。TW、SRを得意とする地元に根付いたショップだ。
鹿児島市のg-spiritedが製作したスペシャルワン。ベースはカワサキW1SAで、全方位、見事なフィニッシュが成されている。
作り込み、ペイントと抜かりはない。そして、各所に見て取れるゴールドアタッチメントなど、まさにショーカスタム。
スーパーカブ50がベースのこんな車種も出展。可愛らしい見かけとは裏腹に、細部に至るまで丁寧なメタルワークが施される。
福岡のストリートカフェスタイルのキーパーソンといえばこのスタッズ。バランス良しセンス良しの九州注目のショップだ。
創業30年、佐賀県唐津のライダーハウスドリームが手掛けた渾身のバイク。レストアからカスタムまでとその守備範囲は広い。
チョッパーとはまた違った華やかさを演出するスーパースポーツ系カスタム。バイク好きなら誰もがふと足を止める存在感。
福岡市南区の気鋭のカスタムショップ、KID CUSTOM FACTORYによるツインカム。丁寧な仕上げが真骨頂だ。
ハーレーの出展車両が多い中、シートレールとリアカウルがポイントのSRは鹿児島県出水市のラリーサイクルがドロップ。
カスタムショーに華を添えるのがキャンギャルだ。家族連れが多いイベントだから今回は露出やその数も限られていた様子。
リジッドフレームにアイアンモーターを搭載。ホワイトとパープルのカラフルなカラーリングが個性的なバイクである。
知る人ぞ知る九州古参のカスタムビルダーといえばこの人、GEE MCの青木さん。変わらず間違いない物を作り続けてます。
ショベルのツイステッドロングフォークの前に、マニアックなコスプレフィギュアを並べるという独自の世界観である。
プロフェッショナルのピンストライピングが間近で見れるKUSTOM KULTUREブース。オリジナル品も多数販売された。
福岡界隈のカスタムファンを魅了して止まないインディゴカスタムサイクルは2台のスペシャルバイクをエントリー。
大分の老舗ショップSatisfactionによるメタルワークを駆使したツインカム。トリッキーな形状のタンクがポイントだ。
今回ゲストで参加した広島の平和モーターサイクルは、メインの特設ブースとは別に、自社ブースでブランニューを展示。
ポイントはシートレールのナロード加工。現行モデルゆえ配線処理に労力を費やしたと言う。どこかワビサビを感じる佇まい。
「ここまでやれるぞ! 4miniカスタム」を謳う茨城県牛久市のトラストライトサクセス。確かにここまでとは恐れ入ります。
怪しげなライトアップでショップカラーを演出した山口のガレージスタイル083。オールドスクールハーレー2台を出展。
会場内のブースではバイク/車のイラスト実演販売も行われる。愛車の写真を渡して記念に描いてもらうという贅沢をゼヒ。
ご存知ムーンアイズの松浦さん(左)と角さん(右)。この笑顔で全国のショーに休みなく出展するツワモノで御座います。
九州KUSTOM KULTUREの第一人者、Mr.Gによるピンストライプのデモ販売。TIKIのオリジナルアイテムもリリース。
カスタムティーチャーと題して「ポリッシュ講座」が開講。今年はベテラン職人である福岡県朝倉市の中原さんが指導。
会場右奥の一角にはオリジナルの絶版車や希少なポスターなど、キャロルやクールスファンにはたまらない光景が広がった。
根本的にノリの良さが違うから常にアップビートでハイテンション。ミキサーを持ち込んで本人が一番楽しんでいた様子。
カスタムショーの醍醐味はやっぱり異ジャンルのスペシャルワンも見れる点。カーファンならずともその姿に圧倒される。
鹿児島市の鉄馬輪業がエントリーしたヤマハSR。このショーのために作り込んだのが明らかなメタルワークが全面に現れる。
アルミ板によるライトナセルやシートカウル、ボックス型のマフラー造形も面白い。タンク上のオーナメントステーも必見。
こちらは面白い試みのひとつ、初心者大歓迎の“キックスタート講習会”。インディゴカスタムの厚意で実現したプラン。
大阪ダイノマンによるパワーチェックバトル。どのバイクが一番ホットかを競う単純明快なデモだからこそ観衆も白熱する。
会場のSE周りを一手に引き受けた宮崎の古参ショップJUNK YARDは、2台のショベルヘッドを舞台横にディスプレイ。
ハイクオリティカスタムに定評あるVIDA MC大久保さん(左上)はナント今回、チョッパー試乗車を用意して無料体験を実施。
「最高のカスタムには最高のトロフィー」をテーマに、全60本、総額ナント350万円越えという驚異のラインナップを誇る。
福岡の南屋モーターサイクルは会場一角にひっそりと快心の作品を展示。リジッドフレームでコンパクトにまとめられた一台。
熊本の若手筆頭のカスタムショップJesus cycleは全車両を一台一台じっくりと見れるように配置。粋な配慮である。
会場外ではバーンナウト大会が開催。耳をつんざく轟音とスモッグでこれ以上ないエンターテインメントが披露された。
今、ノリにノッタ存在の福岡のフロンティア。ご覧のいでたちと、この既成概念を覆すかのカスタムとのギャップがたまらない。
アワードの頂点、BEST OF F.T.W.はFATECHがゲット。帰省を兼ねた初出場での快挙は大きな手土産になったはず。
こどもの日ということもあって会場外では鯉のぼりが優雅に舞った。そして昼前にはすでに、2箇所の大駐車場は満杯状態。
駐車場を周ってると雰囲気満点のカスタム車に、時にはご覧のようなロングフォークディガーを操る女性陣と出くわす好機も。
パーキングでは仲間と語らう姿が多く見られ、のんびりと心地の良い時間が流れていた。来場者のカスタムバイクも千差万別。
ストックスタイルからカスタムまでやはりハーレーの数が多いが、国産、英車の場合は徹底してカスタムした車両が目立つ。
福岡のカフェレーサー専科“スタッズ”のバーンナウト。観衆の拍手の大きさで決められるランキングで見事優勝をゲット。
JAPANESE PRIDE! 日本車にこだわって脅威の作り込みを成す大分県宇佐のYen Town。文句なしのフルスクラッチワン。
福岡県朝倉のジャパニーズアメリカン専科、H.B.Cモーターサイクル。ニュースクール系カスタムが根強い人気を誇る。
カスタムショーの常連、セレクテッド・カスタムモーターサイクル。煌びやかなブース演出が映えるのは無二のマシンありき。
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