【ガールズライダー紹介】SEIKOさん / ヤマハ SR400

掲載日:2012年05月10日 トピックス    

写真・文/HIRO(有森弘忠)

SEIKO / YAMAHA SR400

SRに注がれた、兄妹のキズナ

季節は春を終え、夏を感じさせる日差しへと変わってきた九州は熊本地方。そんなある日、取材の待ち合わせ場所に行くと、タンクのカラーリングが眩しいSRの前に、赤ちゃんを抱いた女性が立っていた。そう、今回紹介するガールズオーナーはママライダーなのだ。天気よりも明るい笑顔と、元気のいい挨拶で迎えてくれたオーナーのセイコさんは、驚くことに2ヶ月前にお子さんが産まれてSRを購入したと言う。

「前から決めてたんです。普通は子供が産まれたらバイクを降りる人の方が多いじゃないですか? だから逆に産んでも乗ってやろうって(笑)」

普通の女性と違う発想を持つ彼女には、それなりの理由がある。実はセイコさんのお兄さんは、九州で名の通ったジーザスサイクル代表のノブトさんであり、そのまたお兄さんがピンストライパーのLOKETというモーターサイクル兄妹なのだ。そんな恵まれた環境で育った彼女は、ここぞとばかりに車両製作を決めたそうだ。

「兄妹合作のスペシャルバイクですからね! 私が好きな感じを兄に伝えて製作してもらって、頭の中のペイントのイメージは一番上の兄に言ってピンストしてもらいました(笑)。兄妹だからなんとなくでも不思議と伝わるんですよね。頭の中の形や色が全て現実になったときは“さすがお兄ちゃんたち”と改めて兄妹の絆を感じました」

ひと言、羨ましいとしか言えない環境だが、セイコさんには更なる野望がある。

「2ヶ月前に産まれた、この光子がバイクの免許を取れるまで私は走りますよ。そしてこの子にバトンタッチして、兄たちにまた新しいバイクを作ってもらうんです」

ひとりの女性から母となった彼女の言葉は力強くも優しく、愛情に満ち溢れたものだった。

春の雰囲気に調和した、ポップな大人のスタイルである。

春の雰囲気に調和した、ポップな大人のスタイルである。

車体のイメージと女性らしさを彩ったタンクのピンストは兄のピンストライパーLOKETによるもの。反対面はキャンディー&レースペイントと、左右アシンメトリーのカラーが異彩を放つ。

車体のイメージと女性らしさを彩ったタンクのピンストは兄のピンストライパーLOKETによるもの。反対面はキャンディー&レースペイントと、左右アシンメトリーのカラーが異彩を放つ。

シートレールはタンデム時でもホールド感が増すようアッパードに。

シートレールはタンデム時でもホールド感が増すようアッパードに。

シートは薄くが理想だったが気持ち厚みを持たせてセイコさんのイメージを形にした。

シートは薄くが理想だったが気持ち厚みを持たせてセイコさんのイメージを形にした。

ターンアウト・マフラーはSRならではのシングルエンジン特有の力強いサウンドを奏でる。

ターンアウト・マフラーはSRならではのシングルエンジン特有の力強いサウンドを奏でる。

ポップなカラーのトップスは誕生日にプレゼントでもらった一番のお気に入り。

ポップなカラーのトップスは誕生日にプレゼントでもらった一番のお気に入り。

ネックレスは赤ちゃんを抱いたときでも邪魔にならない長めのものをチョイス。

ネックレスは赤ちゃんを抱いたときでも邪魔にならない長めのものをチョイス。

ブーツは女性らしいデザインと色のものを履くことが多いそうだ。

ブーツは女性らしいデザインと色のものを履くことが多いそうだ。

ブレスは手首に付けるものを写真の位置で付けるのがセイコスタイル。

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