HONDA V4 MACHINES CATALOG 03/他にない独自性をも提案し続ける現在のホンダV4スポーツ

掲載日:2018年11月02日 トピックス    

写真・文/ロードライダー編集部 記事提供/ロードライダー編集部
※この記事は「ロードライダー vol.402」に掲載された内容を再編集したものです。
※スペックは基本的に国内仕様のものを表記。
※価格はいずれも発売当時のもので、消費税導入以降は当時の税率による消費税込みとしています。

NR500に始まったホンダV4スポーツの
究極到達点とも言えるRC213V-S

2ストロークのWGPに代わって2002年、バイクレースの最高峰は4ストロークのMotoGPへ移行した。基本的には市販車とつながりのない1000ccプロトタイプマシンでの戦いとされ、ホンダも当初はV5レイアウトのRC211Vを投入。1907年からの800cc規定下ではV4レイアウトのRC212V(気筒数/車重規定によってのV4選択)を投入。

2015年/RC213V-S

HONDA V4 MACHINES CATALOG 03/他にない独自性をも提案し続ける現在のホンダV4スポーツ

2012年からの新1000cc規定でもV4を踏襲してRC213Vを投入し、これを元にオープンクラス/プライベーター用モデルRCV1000R/RC213-VSを製作。そして2015年に公道車として市販されたのが、RC213VレプリカたるRC213V-Sだ。φ81.0×48.5mmの999ccV4は日本仕様で70ps(キット装着で215ps)、価格は2190万円。NR500に始まったホンダV4スポーツの究極到達点とも言えるかもしれない。

V4・30周年の節目に合わせるべく登場した
現代的フラッグシップツアラー

2008年のドイツ・インターモトで外形が発表された“V4コンセプト”が2010年型の“VFR1200F”となった。1998年型以降のVFR=RC46で明確化されたスポーツツアラー路線を強化、ホンダV4系最大排気量(それ以前はV65インターセプターの1098cc)を更新した1236ccに。

2010年/VFR1200F

HONDA V4 MACHINES CATALOG 03/他にない独自性をも提案し続ける現在のホンダV4スポーツ

Vバンク角は90→76度となり、シリンダー配置も左右対称、ヘッドも4バルブを継続しながらDOHC→ユニカムSOHCでスロットルバイワイヤも採用するなど、従前の90度V4とは異なるアプローチで、V4の可能性も追った。φ43mm倒立フォークや3.50-17/6.00-17ホイールにはシャフト駆動を組み合わせ、さらに足動シフト不要のDCT=デュアル・クラッチ・トランスミッション仕様も用意。'12年にトラクションコントロールを追加した。

水冷4ストSOHC4バルブ76度V型4気筒、1236cc、ボア×ストローク81.0×60.0mm、圧縮比12.0:1、最高出力111ps/8500rpm、最大トルク11.3kgf・m/6000rpm、変速機6段リターン ●全長×全幅×全高2250×755[740]×1220mm、軸距1545mm、車両重量268[278]kg 燃料タンク18L、シート高790mm、キャスター25度30分、トレール101mm タイヤ:120/70-17・190/55-17 ●価格157万5000[168万]円※2010年型国内仕様VFR1200Fのデータ。※[ ]は同じくDCT

こちらの記事もおすすめです

この記事に関連するキーワード

新着記事

タグで検索