HONDA V4 MACHINES CATALOG 01/ホンダ・スポーツモデルのもうひとつの軸、V4

掲載日:2018年10月19日 トピックス    

写真・文/ロードライダー編集部 記事提供/ロードライダー編集部
※この記事は「ロードライダー vol.402」に掲載された内容を再編集したものです。
※スペックは基本的に国内仕様のものを表記。
※価格はいずれも発売当時のもので、消費税導入以降は当時の税率による消費税込みとしています。

カムギヤトレーン&アルミツインスパーフレームを
750市販車に初採用する意欲作

ホンダV4は1984年に750cc上限となったTTF-1やAMAスーパーバイク等のレースでも活躍し始め、ファクトリーRVF750での1985年世界耐久選手権制覇などで盤石の地位を確保する。

その技術を生かした市販車が1986年型VFR750F(RC24)だ。エンジンはカム駆動を一般的なチェーンからRVF譲りのギヤ式=カムギヤトレーンとし、フレームはスチールダブルクレードルに換えてアルミ目の字断面ツインスパーのダイヤモンドタイプを新採用。フロントフォークはφ37mmでホイールも3本スポークのキャストとなった。

1986年/VFR750F(RC24)

HONDA V4 MACHINES CATALOG 01/ホンダ・スポーツモデルのもうひとつの軸、V4

V4路線を歩むと同時に、直4モデルも水冷/カムギヤトレーン等でアップデートし、1987年1月のCBR750スーパーエアロでV4/直4の2本の中軸を確立したホンダ。1987年のVFR750R=RC30を挟んでの1990年型RC36ではエンジンをスリム化しバルブ駆動をロッカーアームから直打としてシリンダーヘッドの小型化など行い、シャシー側もカートリッジフォークや80×30mm異型5角断面フレーム、リヤ・プロアーム、ラジアルタイヤを新採用しアップデート。総じてVFR系はレースも意識する一方で当時の750モデルの性格に合わせ、上質スポーツの位置づけもされた。

1990年/VFR750F(RC36)

HONDA V4 MACHINES CATALOG 01/ホンダ・スポーツモデルのもうひとつの軸、V4

水冷4ストDOHC4V90度V4、748cc、70.0×48.6mm、圧縮比10.5:1、最高出力77ps/9500rpm、最大トルク6.5kgf・m/7500[6.6/8000]rpm、変速機6段 ●全長×全幅×全高2120×730×1170[2180×710×1175]mm、軸距1480[1470]mm、乾重199[224]kg、タンク20.0[18.0]L、シート高785[800]mm、キャスター27度40分[26度]、トレール108[99]mm、タイヤ:110/90-16・130/80-18[120/70-17・170/60-17]、●価格84万9000[83万9000]円 (※国内仕様VF50Fのデータ。[ ]は1990年型)

レースベースとしての要求に応えたVFR750R(RC30)については次ページにて

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