掲載日:2018年01月30日 トピックス
取材協力/本田技研工業株式会社 取材・写真・文/バイクブロス・マガジンズ編集部
ローダウン仕様のType LDならばラクラクと跨れるか?いやいや、Type LDと言ってもやはりシート高が830mmだと簡単にはいきません。サスペンションの柔らかさやシートの幅も重要な跨りポイントになってきそう。
XR250シリーズの後継モデルとして2012年に登場したトレールモデルCRF250L。その翌年、ホンダは世界一過酷と言われるダカール・ラリーに25年ぶりにCRF450 Rally(CRF450ラリー)で復帰しました。その設計思想をCRF250Lベースで反映させたモデルがダカール・ラリーレプリカとも言えるCRF250 Rally(CRF250ラリー)です。
2017年に発売されたCRF250 Rallyは、大型フロントカウルやミドルカウル、アンダーカウルを装備するだけでなく、燃料タンク容量をCRF250Lの7.7Lから10Lへと拡大。長距離ツーリングに適したパッケージングで販売され、以来多くのホンダオフロードファンに愛されているモデルです。
CRF250Lでは2種類のシート高を用意していますが、それはCRF250 Rallyでも同じ。いずれのモデルも、専用セッティングの前後サスペンションを搭載した<Type LD>(LDはLow Downの意)と呼ばれるローダウンモデルがラインアップされており、より多くのライダーがCRFの世界観を楽しむことができるのです!これはウレシイ。
【CRF250シリーズのシート高一覧】
さて、今回足つきチェックでテストするのは、そのCRF250 Rally <Type LD>です。
実車を前にすると、大きく伸びたフロントスクリーンの印象もあって大柄にも思えます。しかし、ローダウンモデルということもあり、いざ跨ってみると標準的な身長の男性なら足つきに不安を覚えることはないでしょう。シートとその真下に当たる車体はよく絞り込まれているだけでなく、サスペンションも程よく沈んでくれるので、見た目のシート高以上に足つきはよく感じます。
では小柄で体重も軽い女性ライダーたちはCRF250 Rally <Type LD>の足つきをどう感じたのでしょうか?今回も身長別に細かく見ていきましょう。
誰も跨っていないCRF250 Rally<Type LD>。パッと見は高そうに見えるシート高は830mmでCRF250 Rallyのシート高895mmより大幅に低く設計されている。
まずは150cmのテスターから跨る。両足ではつま先も地面につかない状態。
片足ならばかろうじて接地が可能。「跨るととてもよく沈むけれど、車体自体が大きくて、とても人の支え無しで乗れる気がしなかった」とのこと。
こちらが真後ろから見た片足接地時。腰の位置を大きくシートからずらしてもつま先が地面に触っているだけといった感じ。
こちらは155cmのテスター。車両を見たときには感覚的に無理かな?と思ったらしいが、サスペンションが良く沈むため、両足のつま先が接地した。
こちらのテスターは日々バイクに乗りなれていることもあり、「片足でこれだけ足がつけば、普通に乗れると思う」とのこと。写真のように片足なら半分ほど足がつく。
155cmのテスターを真後ろから見てみる。両足だとそんなにしっかり接地していないように見えるが、本人は安定しているとのこと。
片足ならば足のつき具合も半分ほど。乗車姿勢も安定している。
160cmのテスター。車体が軽く感じられ跨るとグッと車高が下がるため、不安なく跨れたとのこと。
片足ならば車体を支えるのに支障はなく、特に不安のない足つきだった。
160cmのテスターを真後ろから見てみる。両足の時は接地面はそれほどないものの、ぐらつきや不安感はないようだ。
片足であれば、安定して跨っていられるとの本人談。
最後は175cmのテスター。両足はほぼべったり接地。全く不安もなく膝も少し曲がる程度の余裕がある
こちらは片足での様子。こちらもべったりと足が地面についている。
175cmのテスターを真後ろから見てみる。よく見ると地面についていない部分もあるが、足つきに関しては不安要素がない。
今回跨ってみての感想で、スタンドが重く戻しにくいという意見があった。ステップとスタンドの位置関係は普通で、特に足とステップが干渉したりスタンドの位置が悪いといった点はないようだ。
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