掲載日:2017年11月28日 トピックス
取材協力/EICMA 2017 取材・写真・文/河野 正士
いつもは「EAST MARKET」の文字がディスプレイされるエントランス。しかし今回は特別に「EAST EICMA」となった。
2017年11月9日(木)~12日(日)までイタリア・ミラノで開催された、EICMA2017(ミラノ国際モーターサイクルショー)。EICMAは今年、「EAST EICMA Motorcycle Show/イースト・エイクマ・モーターサイクルショー」というイベントを開催した。それは今年初開催の新しい試みで、EICMAの本会場とは異なる、ミラノの東に位置するランブレーテ地区にある古い倉庫で開催された。
その場所は英国・ロンドンのフリーマーケット/イーストロンドンを模した、ミラノでも人気のフリーマーケット/EAST Market Milan(イーストマーケット・ミラノ)が開催されている場所。「EAST EICMA Motorcycle Show」は、そのマーケットとカスタムバイクシーンを融合させたというわけだ。そこにはBMW、ドゥカティ、ハーレーダビッドソン、ホンダ、モトグッツィ、ヤマハ、モトモリーニ、そしてキャブレターメーカーのデロルトがブースを出展。世界中のさまざまなビルダーとともに造り上げたカスタムマシンやコンセプトマシンを展示した。開催はEICMAの一般公開日に合わせ、11月9日から。開催時間も18時~23時までと、いわゆるディナー前もしくはディナー後に訪れるイベントとなっている。EICMAを終えた後にリラックスした気分で、EICMAとは異なる、でもバイクを中心とした新しいライフスタイルを楽しめる場所、といった雰囲気だ。もちろんアルコールも販売される。
バイクの祭典であるEICMAと、いま欧州で人気のカスタムバイクシーン。そのふたつのイベントを、ミラノならではの感覚で融合しようという試みは、成功を収めたといえるだろう。
古い倉庫を使った会場。ウッドパネルやストローブロックを使ったディスプレイで統一感が持たされていた。
モペットのciaoをベースにしたチョッパーカスタム。その名も「ciahopper」。
サイケデリックな古着を展示していたブース。
USED加工を施したオリジナルペイントのヘルメットたち。
古い映画のポスターを展示販売。そのほとんどが当時、劇場に掛かっていたオリジナルだ。
CRN(カフェ・レーサー・ナポリ)が製作した、モトグッツィ・グリーソをベースにしたカスタム。グッツィベースのフラットトラッカースタイルは珍しい。
イタリア屈指のグッツィ・カスタムのスペシャリスト/オフィチーネ・ロッソプーロが製作したカスタム。スクランブラーとクラシックの融合を目指し、モトグッツィ・ベラージオをベースにこのスタイルを造り上げた。
イタリアのチョッパー系ビルダー、バッドボーイ・ガレージが製作したインディアン。インディアンの1,000ccモデル、スカウト・シックスティがベース。
BMW Motorrad本社からの依頼で、広島にある平和モーターサイクルが製作したR nineTスクランブラー・ベースのカスタムマシン。完成直後に欧州に渡ってしまったため、日本では未発表のマシン。
ヤマハヨーロッパもブースを出展。ファスター・サンズのキャッチコピーは未だ健在。車両は台湾のラフクラフトが製作したMT-07ベースのカスタムマシン。
ミラノ近郊にファクトリーを構えるOMTガレージがヤマハのカスタムプロジェクト/Yard Builtで製作したMT-09ベースのカスタムマシン。
デウスEXマキナ・イタリアが製作したMT-09ベースのカスタムマシン。彼らが推し進めるビンテージ・オフロードによるイベント/スワンク・ラリーをイメージさせるスクランブラーテイスト。
ミラノにあるモトフィチーナ・オートリザッタが製作したマシン。ご想像通り、日本の暴走族にインスピレーションを受けて製作したという。
ホンダもオフィシャルブースを出典。昨年のEICMAにデザインスタディモデルとして出展した、CB1100ベースのカスタムマシン「CB1100TR」などを展示。
ドゥカティはスクランブラーシリーズをベースに、各国のビルダーに依頼して製作したマシンを展示していた。
デロルトのブースではTシャツなどを販売すると同時に、未加工のキャブレターボディーがごっそり入ったカゴをアーティスティックに展示していた。
BMWのオフィシャルブース。ビンテージモデルを中心に展示。
フランスのカスタムビルダー/ラッキーキャットガレージが、自らが主宰するカスタムバイクによるドラッグレースのヨーロッパ選手権、ソルタンス・オブ・スプリントに出場するために製作したマシン。
カスタムファクトリー/オローズ・カフェと、マフラーメーカー/ザードのコラボカスタム。ベースはトライアンフの水冷スクランブラー。
Yard BuiltでMT-09ベースのカスタムバイクを製作した、ミラノ近郊にファクトリーを構えるOMTガレージ。モペットであるciaoベースの、このカスタムマシンも彼らの手によるモノ。
ハーレーのオフィシャルブースには、ダートトラック用のファクトリーレーサー/XG750のほか、ストリート750をベースにしたダートラカスタムも展示。
イタリアの人気カスタムバイク雑誌/CHOP AND ROLLの編集長であるジョゼッペ・ローンセンがデザインを担当し、ミラノ近郊で活動するイタリアを代表するカスタムファクトリー/サウスガレージが製作した、BMW R nineTベースのカスタムマシンをこの会場で発表した。
カラフルなオリジナルヘルメットを販売していた。
画家のブース。カスタムバイクの展示や古着などの販売ブースなどのほかにアーティストブースもあり、オリジナル作品を展示していた。
ワックスコットンの古着を専門で販売していたブース。
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