掲載日:2015年05月01日 オフロードアイテムレビュー
写真/酒井 一郎 レビュワー/小川 浩康
レビュワーは普段アライのMサイズを着用しているが、XP-913ではLサイズをチョイスした。
まずは手に持ってみると、その瞬間に明らかに軽さを感じた。そしてその軽さは被った状態でもハッキリ体感できた。フィット感に関しては、通常より1サイズ上だが、頬と頭頂部でしっかりとホールドされている感じ。頬は若干タイトな感じも受けたが、そのおかげで河川敷のダートコースを走行した限りでは、ズレることはなかった。軽さとフィット感のよさで、首への負担が少ないヘルメットだと感じられた。
ベンチレーションに関しては、時速30km程度で走行風の進入が感じられ、時速40kmではハッキリと涼しさが体感できた。ただし、ベンチレーターにはシャッターが付いていないので、冬季の走行では寒さを感じるだろう。ヘルメットインナーキャップなどを着用したいところだ。
チンガードが長めの設定なので口元が広く、ダート走行時に息苦しさを感じなかった。ハードなダート走行に対応できる仕上がりと言える。
自分のバイクに合わせたデザインの用品を使いたい、と思うライダーは少なくない。そうした声に応えるために、バイクメーカーも数多くの用品をリリースしている。なかでもホンダは用品開発・販売の歴史が長く、ヘルメットに関してもレオス、ファングといったブランド名でオン/オフ用を多数リリースしてきた。今回新発売となったXP-913はオフロード用ヘルメットで、軽量な仕上がりが大きな特徴になっている。JIS対応で公道走行もOKだ。
[ SPECIFICATIONS ]
[ DETAILS ]
チンガードが長めのフォルムになっているのが分かるだろう。口元が広くなり、激しいダート走行でも息苦しさを感じにくくなっている。アイポート(開口部)も広めで、大き目のゴーグルとの相性も悪くなかった。
エアインテークはアイポート上部に2カ所、頭頂部に1カ所だが、走行風の流入はハッキリと体感できる。
チンガード先端にはガード付きのエアインテークが装着される。鼻先へ伸びる黒いリップはノーズガードを兼ねている。
エアアウトレットは上部と下部に2カ所。後頭部にはわずかだがリブが設けられている。軽量に仕上げるためにベンチレーターにはシャッター機能が付いていない。コース走行やレースでは問題ないが、これからの季節の街乗りやツーリングではシャッター機能が欲しいところ。それだけベンチレーションが利いている証拠でもあるのだが。
内装は着脱可能。洗濯できるので清潔に保てる。
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