掲載日:2012年09月11日 オフロードアイテムレビュー
ケイツー・テック代表の久保和寛氏は世界GP経験があり、ヤマハ開発グループにも携わっていた。そうした経験で得たノウハウをストリートにフィードバックし、数々のサイレンサーを開発販売してきたが、今回CRF250L用を開発。サイレンサーエンドにテールピースを装着したモタードタイプと装着していないS5タイプの2タイプを完成。それぞれのタイプにチタンとステンレスの2種類を用意した全4タイプのラインナップを完成させたのだ。
[ レビュー ]
商品名にスリップオンとあるように、純正サイレンサーを取りはずし、テールパイプとサイレンサーを交換すれば作業は完了。力を入れて位置合わせしたり、知恵の輪的にパーツを組み合わせたりすることなく装着できる。ただし、純正サイドカバーは装着できないので、タンデムする機会の多いライダーは注意したい。
このK-ダートチタンスリップオンマフラーにはバッフルが装着されているが、通常は84dBと市街地や林道でも気にならないほどの音量に抑えられている。純正サイレンサーでアイドリングから回転を上げていくと「タ、タ、タ、タ、ブワ~ン」という、ややこもった感じだが、K-ダートチタンスリップオンは「パタ、パタ、パタ、ブワン」と歯切れ良さを感じる。純正よりも音量は感じるけれど、金属パーツが反響するような不快な音はなく、しっかりした作り込みになっているのが感じられる。重量も純正の5.5kgから2.3kgへと半分以下に軽減。フィニッシュのよさだけでなく、軽量化としても意味のあるアイテムだと思えた。
[ アイテム詳細 ]
①純正サイレンサーを装着したノーマル状態。排ガス規制クリアのためにキャタライザーを内蔵したサイレンサーは、かなり大型化されている。タンデムを考慮したヒートプロテクターの装着もあり、サイレンサー本体重量と合わせて、リヤまわりには重さを感じる。
②K-ダートチタンスリップオンマフラー(モタードタイプ)を装着した状態。パーツ精度が高く、まさにボルトオン装着できる。大幅な軽量化と、カスタムパーツとしての美しさが目を引く。
③スリムな仕上がりとなっているので、車体からの張り出しも少ない。ただし、純正サイドカバーは装着できない。大幅なパワーアップは体感できなかったが、高いギヤで高回転をキープした状態からでもアクセルのツキがよくなったように感じられた。ストレスを感じない乗り味になっている。
[ ポイント ]
完成度の高さに良識ある製品作りが感じられる
[ 製品情報 ]
メーカー/K2tec
販売元/ケイツー・テック
製品名/CRF250L 用K-Dirt チタンスリップオンマフラー
価格/5万400円
質量/700g(テールパイプ)、1,600g(サイレンサー)編集部実測値
サイズ/筒長320mm、サイレンサー外径φ100
素材/チタン(サイレンサー)、ステンレス(テールパイプ)
音量/84dB(極小バッフル装着時)、88dB(小バッフル装着時)
[ お問い合わせ ]
TEL/072-952-2958
[ 記事提供 ]