

掲載日:2012年12月12日 試乗インプレ・レビュー
取材・写真・文/田宮 徹
エンデューロレーサーをベースとした公道用モデルとして、1993年型で新登場したのがKLX250SR。翌年には、セル付きのKLX250ESが追加され、しばらくは2台体制での販売が続けられたが、1998年型での刷新により統合されてKLX250となり、その後は熟成が続けられてきた。そして、2008年型で大幅なモデルチェンジ。スタイリングの刷新に加え、燃料供給のF.I.化や足まわりのグレードアップなどが図られた。これ以降、毎年カラー&グラフィックのみの変更が続けられていて、今回試乗した2013年型も、2008年型の装備や性能を引き継いでいる。
現行型KLX250のエンジンは、基本的には先代から受け継がれているが、燃料供給は2008年型でF.I.化された。最高出力は、最新の排出ガス規制に適合化させた事から、先代よりも5馬力ダウンの24馬力。しかし構造的には、かつて闘う4ストと称えられたハイスペックが受け継がれている。
これを搭載するフレームは、カワサキ伝統とも言える角型断面形状の鋼管ペリメター型。スイングアームは、2008年型でD字断面形状のニュータイプに進化したアルミ製だ。ホイールは、フロントに21インチ径、リアに18インチ径のスポークタイプで、このクラスのデュアルパーパスとしてはスタンダードな設定。フロントフォークは倒立タイプ、リアサスペンションにはリザーブタンク付きでフルアジャスタブルのモノショックと、足まわりのグレードも高い。
ちなみにこのKLX250には、前後17インチ径のロードタイヤを履いた兄弟車のD-トラッカーXもあるが、こちらとは足まわりのセッティングが差別化されている。また、フロントブレーキのディスク径、ミラーやフロントフェンダーの形状、ステップラバーの有無なども両モデルの違いとなっている。
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