

掲載日:2007年08月15日 試乗インプレ・レビュー
XT250Xは“市街地を爽快に駆けるスタイリッシュなスポーツ”をコンセプトに開発された。軽くて取り回しやすいオフロードモデルに、前後17インチのロードタイヤを履かせたモタードモデルは、まさに軽快に街中を駆け抜けるバイクとしてピッタリだったわけだ。
セロー250をベースにしてオフロード向けの足回りをロード向けにセッティング。バネ定数や減衰力を見直すだけでなく、フロントフォークのアウターチューブは専用のものが与えられている。さらに、タイヤにはXT250Xのためにチューニングされたダンロップの17インチロードタイヤを履く。こうした足回りのセッティングによって、オフロードモデルをベースにしているにもかかわらず、シート高が790mmとロードモデル並みに抑えられているのである。オフロード車といえば最低地上高とサスペンションのストロークを稼ぐために車高が高く、おのずとシート高も高くなる。オンロードを前提にしたモタード仕様のモデルでもやはりシートが高く、ライダーの体格によっては乗り降りに苦労することも。しかし、XT250Xはあえてピュアモタードモデルの性格を排し、街中での使い勝手を優先しているのである。
また、モタードモデルの多くはベースモデルとなるオフロード車のパーツを流用することが多いが、XT250Xは街中でのスタイルにこだわり、その一部に専用のパーツを奢る。テールエンドにはロードスポーツモデルをも思わせるLEDを使ったテールライトを採用し、ウインカーにもディアドロップ形状の小型のものをあしらう。フットレストはタイヤのパターンをモチーフにしたラバー付きタイプとして、振動を防ぎ快適性を向上。メーターパネルこそセローと共通ではあるが、時計、ツイントリップメーターも付いたデジタル式スピードメーターは、先鋭的なイメージを与えてくれる。
セロー250と共通の250ccシングルユニット。軽量鍛造ピストン、メッキシリンダーを採用するなどしてフリクションロス、メカノイズを抑えた設計となっている。250ccながらストリートでのパワーは充分。
モタード仕様の定番となる前後17インチのアルミリムホイールを採用した。組み合わされるタイヤには、このXT250Xのために内部構造を最適化したダンロップの「GT501」を履いている。
セロー250と共通のLCD式デジタルスピードメーターを採用。3桁大きなスピード表示を中心に、ツイントリップ、時計を一度に確認できる。常時グリーンのバックライトが点灯している。
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