ホンダ XR230モタード

掲載日:2011年03月17日 バイク購入ガイド        件のユーザーレビュー

文/田宮 徹

ホンダ XR230モタードの画像
HONDA XR230 MOTARD

イージーライディングが実現された
小型軽量なシティモタード

ビギナーや小柄なライダーでも楽しめるオフロードモデルとして、05年3月にデビューしたのが、デュアルパーパス車のXR230。これをベースにスーパーモタードモデルとして、08年3月に発売開始されたのがXR230モタードだ。ベースとなったXR230は08年2月に、燃料供給がキャブレター方式のまま、平成18年排出ガス規制に適合化されている。モタードのパワーユニットは、これと同じ仕様で、フレームや外装も、カラーリングなどを除けば共通化されているが、モタードと名乗るだけあって、前後輪は17インチ径のホイールにバイアスタイプのオンロードタイヤを装着している。またホイールの変更に合わせて、リアサスペンションのセッティングも見直されている。具体的には、フロント荷重を高めて舗装路での走行性能を向上させるために、サスペンションユニットの全長が3mmアップされている。

ショックの伸長にも関わらず、前後ホイールが小径化されていることから、デュアルパーパス車としてはかなりシート高が低めなXR230よりも、さらに低くなっている。発表シート高は800mmで、シートもかなりスリムなことから、小柄なライダーでも足つき性への不安は、ほとんど起こらないだろう。車両重量も125kgと軽く、足つき性も非常によいことから、狭い場所でのUターンや取りまわしは、かなりやりやすい。

また、搭載される223cc空冷単気筒エンジンは、18馬力とパワーは少なめだが、そのぶん低中回転域で非常に粘り強くコントロール性にも優れている。このため、日常的なシティコミューターや、エントリーライダーの初めてのバイクとしても、とても向いている。初心者からベテランまで、市街地走行からツーリングまで、幅広いレベルのライダーがさまざまな用途で、気軽に使えるモデルだ。なお初代の登場後、09年1月にカラーリング変更を受けているが、11年春の段階では性能面に影響を与えるような改良は行われていない。

ホンダ XR230モタードのここがポイント!
  • ● 極低回転域で粘る扱いやすいエンジン
  • ● 狭い場所でも取りまわしやすいコンパクトな車体
  • ● 小柄なライダーでも不安が少ない足つき性のよさ

ホンダ XR230モタードのライバルはこれだ!

  • ヤマハ
    XT250X

    セロー250をベースとしたストリートモデル。XR230モタードよりも排気量は大きいが、親しみやすさを重視した軽二輪クラスのモタード系という点では、まったく同じだ。

  • カワサキ
    D-トラッカー X

    カワサキ伝統のスチール製フレームに、ハイグレードな足まわりやブレーキ系を組み合わせた、KLX250をベースとした水冷エンジンモタード。XR230モタードよりスポーティだ。

  • ホンダ
    XR250モタード

    03年春に新登場したが、すでに生産は終了。同じ年にフルモデルチェンジしたXR250をベースとする。エンジンは、230と同じくキャブ仕様の空冷だが、だいぶパワフルだ。

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