掲載日:2012年05月28日 オフロードFAQ › オフロード走行の疑問
スタンディングの時間を長くして
バイクの挙動を制御しようという意味です。
オフロードとオンロードの乗車姿勢で、もっとも大きく異なるのは、オフロードのライディング時には、ステップの上に立ってバイクをコントロールするスタンディング走行の時間が長くなるという点です。教習所や試験場などで波状路を経験した方の中には、「ああ、あれと一緒か」と思うひともいるかもしれませんが、厳密にはちょっと違います。ロードの波状路では、ステップの上に立ちながらも、ある程度のニーグリップを推奨されますが、オフロードでのスタンディングではオンロード波状路のようなニーグリップはほとんどの場合で行いません。かといって、ハンドルに大きく荷重をかけるわけでもないので、結果的に「ステップに乗る」ことになります。
スタンディング走行のメリットはいくつかありますが、中でも重視したいのは、路面から受ける衝撃をヒザで吸収できる点です。荒れた路面をシートに座ったまま走っていると、下からの突き上げでライダーが大きく揺さぶられ、バイクをうまくコントロールすることができません。そのため、スタンディングでヒザのバネを使うことが大切になるのです。
これ以外にも、スタンディングの効果はいろいろありますが、オフロードデビューの際には、まずこの点だけ頭に入れて走行すると、快適に走ることができると思います。
文/田宮 徹
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