オフロードFAQ

「オフ車はニーグリップしない」と聞きました。どうしてですか?

掲載日:2012年06月04日 オフロードFAQオフロード走行の疑問    

オフロードFAQニーグリップしていると姿勢移動がしづらく
バイクの衝撃も逃がしづらいためです。

そもそもオフロードライディングでは、前回の質問に対する回答でも述べましたが、スタンディング走行をする時間が長くなります。そしてその際には、ほとんどの場合でニーグリップをしません。

 

とはいえ、ずっとステップの上に立っているわけではなく、コーナリング時やフラットな路面を走るときには、シートに座って乗ります。この際にニーグリップをしていると、たとえば後輪が滑った場合や大きなギャップを越えた場合に、バイクの挙動がそのままライダーへと伝わってしまいます。オフロードライディングでは、ライダーが積極的にカラダを動かすことで、バイクの動きを制御したり、バイクからライダーが受ける力を逃がしたり、衝撃を吸収したりしています。ニーグリップをするということは、下半身がバイクとがっちりつながってしまっているということなので、これでは逆にバイクの動きをうまく制御しづらくなってしまうのです。自分の股の下である程度はバイクを自由に動かすようなイメージで乗るほうが、初心者がオフロードライディングをするのにはイージーだと思います。

 

もちろん、オフロードバイクでオンロードを走行するときは、ニーグリップをしていても問題はありません。またオフロード走行時には、たしかに両ヒザでしっかりバイクを挟むようなニーグリップはしませんが、たとえばコーナリング中に外足のヒザ内側で車体を押すなど、ニー(つまりヒザ)を使ってバイクをコントロールするシーンは多くあります。最近は動画サイトなどに、上級者がオフロード走行をしている映像がたくさんあります。これらを見て、あれこれ研究してみるのもおもしろいかもしれません。

 

文/田宮 徹

こちらの記事もおすすめです

この記事に関連するキーワード

新着記事

タグで検索