オフロードFAQ

ヘッドライトが小さいバイクが多い気がするのですが?

掲載日:2012年01月23日 オフロードFAQオフロードバイクの疑問    

オフロードFAQ最低限の光量を得ながらも、オフ車で重要となる
小型軽量化を達成するためです。

かつてのオフ車は、丸目1灯式ヘッドライトが一般的でした。しかし80年代に入ると、エンデューロモデルなどに角型ヘッドライトを採用した機種が登場。これは、ヘッドライトを装備しながらもゼッケンスペースを得ることが目的だったと考えられます。その後、この影響もあって市販車にもヘッドライトまわりにバイザーを装着したオフ車が誕生。このスタイリングが一般化していきました。

 

ヘッドライトを角型にすると、縦の寸法を縮められるので、バイザーの範囲を拡大できます。当時は、一般ユーザーが気軽に参加できるエンデューロレースがとても人気を集めていたので、そのような場合にゼッケンスペースを簡単に確保できるなどのメリットもありました。また、ここ最近は、カワサキKLX250の横長ヘッドライトなど、ヘッドライト形状そのものが特徴的なオフ車も増えてきましたが、かつては角型ヘッドライトのまま周辺にあるバイザーの形状やカラーリングにより、他機種との差別化が図られていました。

 

さて、そのような角型の時代から、現代的な異形に至るまで、小中排気量帯に属するオフ車のヘッドライトには小さいモノが多いですが、これはハンドルまわりに装着されるパーツを小型化することで、軽量化を図るためです。これらの車両は、そもそもの車重が軽いため、少しの重量増でもその比率は大きくなります。また本格的なオフロード走行では、車重やハンドルまわりの軽さが、ロードでの走行以上に生きます。そのため多くの市販車が、最低限の光量が確保できる範囲で小さなヘッドライトを装備しています。

 

ただし、小中排気量帯のオフ車でもツーリングユースを前提としたような機種は、大きなヘッドライトを採用していることもあります。

 

文/田宮 徹

こちらの記事もおすすめです

この記事に関連するキーワード

新着記事

タグで検索