
掲載日:2009年05月13日 ポンコツオフ車再生プロジェクト
ボロボロ&安価になった2ストマシンに手を加え、思いっきりダートを走り倒そう! というのがこのコーナーの提案する2ストマシンの楽しみ方。ガルル編集スタッフのクラモチが所有するカワサキの名車KDX200SRをレストアし、最終的にはなにかしらのレースに出場することを目指す。それが『パンパン2ストリバイバル』なのだ!
なんせ15年以上前のバイクだから、交換しなきゃいけないパーツは山ほどあります。でも、活かせるものはなるべく活かして進めたいじゃないですか。そんな中学校教員のような気持ちで挑んだKDXのエンジン腰上オーバーホール。
前回、どうしても取り外すことができなかったKIPS部分は、モト・エジャーの野沢さんに泣きついて分解してもらいました。ついでに腰下の様子もちょろっと診てもらったところ、問題なさそうだったのでとりあえず腰下はこのままでいくことに。
腰上部分で交換が必要になりそうなのは、ピストン、ピストンピン、ピストンリング、ガスケット類、ベアリング、Oリング類。今回はWEBで部品を検索・注文しました。
せっかく新品を組み込むんだから、とシリンダの掃除も開始。キャブクリーナーに浸けたり歯ブラシでこすったりしたけど、パーツクリーナーが最強でした。シリンダもだいぶ若返ったし、次回はいよいよ組立です。
噛んでいる部分は、根気強く叩きつつ、ときどき潤滑剤を注入。この繰り返し
すき間ができたらドライバで引き出す
不安そうなシリンダ君の表情
コンロッドのガタツキで腰下の状態を探ってもらった。これなら許容範囲
昔、田舎の母に「女性は愛情をそそげばそそぐだけ美しくなるんだよ」と言われたことがあったかなかったか…。シリンダもまたしかり。ピカピカの部品を受け入れるにふさわしい姿となりました
掃除したシリンダをそのまま放置しているとすぐにサビてくるので、組み立てまでに時間を空けてしまうようなら潤滑剤を
カワサキの純正部品はメーカーサイト(カワサキモータースジャパン パーツカタログ検索システム)で部品番号を調べられる。純正部品はバイク屋などで注文できるけど、部品番号さえわかれば自宅にいながらナップスのWEBサイトからも注文可能だ。
ベアリングとピストンピンは、うす~く油を張った状態で圧着梱包されていました
新品だけど、裏返すと製造時からのときの年月を感じさせる。夕方過ぎのOLのお肌みたい?
コレってみなさんご存知でしたか? シリンダとの摩擦による焼き付き防止のために、ピストン表面の一部がほかとは異なっているんです。いやいや、今まで見たことがなかったので面食らってしまいましたよ!
WEBで探せるのは純正部品だけじゃない! インターネットオークションを利用すれば、安い値段で中古部品を手に入れたり、なかなか見つからないレアなアイテムを発見できるんです。というわけで、当時のカタログを落札。これをニヤニヤ見ながらチビチビ酒をやるわけですよ
順当にエンジンを組み立て、無難に車体に載せ、妥当にエンジン始動! って、ホントにそんなうまくいくのかしら? だって、アレも気になるし、ソレだって手をつけてないし…
■エンジン形式 = 水冷2ストローク ピストンリードバルブ単気筒
■ボア×ストローク = 66×58mm
■最大トルク = 3.2kgf・m/7,500rpm
■変速機形式 = 6段リターン
■サイズ(全長×全幅×全高) = 2,175×855×1,225mm
■燃料タンク容量 = 9.5L
■ブレーキ = 油圧式シングルディスク(前後)
■タイヤサイズ = フロント80/100-21 リア100/90-19
■総排気量 = 198cc
■最高出力 = 35PS/8,000rpm
■キャブレター = KEIHIN PE28
■ホイールベース = 1,445mm
■シート高 = 885mm
■乾燥重量 = 107kg
■新車時本体価格 = 38万9,000円
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