ポンコツオフ車再生プロジェクト

【Vol.13】 外装も新調していざ出陣!? なるか…?

掲載日:2010年01月12日 ポンコツオフ車再生プロジェクト    

ボロボロ&安価になった2ストマシンに手を加え、思いっきりダートを走り倒そう! というのがこのコーナーの提案する2ストマシンの楽しみ方。ガルル編集スタッフのクラモチが所有するカワサキの名車KDX200SRをレストアし、最終的にはなにかしらのレースに出場することを目指す。それが『パンパン2ストリバイバル』なのだ!

再生への道のり

詳細写真いよいよゴールが見えてきた!! 本当の意味での復活なるか?  width=

全国のオンボロのみなさん! じゃなかった、全国のオンボロバイクオーナーのみなさん! リバイバル、してますか? 僕のKDXは着々と復活への道を歩んでいます。連載開始時に掲げていた「ボロボロになったバイクを再生させて、レース出場!」という目標も、6月7日(日)〔2009年〕に開催される「ガルルウエストポイントカップ」にて達成されることになりそうです。隅から隅まで世話をしてあげられたわけではないので、正直、レース出場が不安じゃないといえば嘘になります。でも、まあ…おもしろそうじゃないですか(ニヤリ)。

とはいえ、レース直前まで手の施せそうなことはやっておくことにしましょうよ。と、訪れたのは、当企画最多出場のバイクショップ、東京都大田区にある「モト・エジャー」。KDXがここまで復活できたのも、半分以上がこのお店のおかげだと思います。さっそく店主の野沢さんにレース出場の旨をご報告&気になっていた部分のメンテをお願いします。

まずは、新タイヤ&新チェーンの装着。このKDXはリアホイールが19インチの設計なので、タイヤのセレクトは最後まで迷いましたが、結局、ダンロップのD603(トレール向け)を履かせることにしました。現役当時、そんな感じで街バイクのままレースに出ていたライダーもいたと思ったからです。その後、キャリパーやホイールベアリングの点検、フォークのオイル交換など、様々なメンテナンスを施してもらいました。

この日最大の衝撃は、燃料タンクのサビ復活(の発見)でした。中をのぞくと、浮きサビがジャッリジャリ。前回のサビ取り作業後、完全に乾燥させてなかったのが原因ぽいです。レースの日までにもう1度サビ取り、今度はタンクコーティングまでやっておきます。

さて、それでは行きますか。

今回の再生作業

レース復活の前にサビが復活してました

前回「タンクのキーが回らずにキャップが取れない!」と大騒ぎしてしまいましたが、潤滑剤を鍵穴に吹いてからキーをチョビチョビ回転&力いっぱいキャップを回したら無事に取れました。喜びにひたっていたのもつかの間…

前回「タンクのキーが回らずにキャップが取れない!」と大騒ぎしてしまいましたが、潤滑剤を鍵穴に吹いてからキーをチョビチョビ回転&力いっぱいキャップを回したら無事に取れました。喜びにひたっていたのもつかの間…

キャップの内側についた赤サビに気がつき、タンク内に目をやると…オー、まいっちんぐぅ! 以前にサビ取り作業を施したときと同じ程度のサビが復活してました。こりゃひどい…再度対策いたします。

キャップの内側についた赤サビに気がつき、タンク内に目をやると…オー、まいっちんぐぅ! 以前にサビ取り作業を施したときと同じ程度のサビが復活してました。こりゃひどい…再度対策いたします。

あれだけタンクがサビだらけなら、その先にあるキャブはどーなっちまうんだっちゅー話だろコラ。え? もう1度キャブまでチェックするのか? 俺!?

あれだけタンクがサビだらけなら、その先にあるキャブはどーなっちまうんだっちゅー話だろコラ。え? もう1度キャブまでチェックするのか? 俺!?

純正パーツが欠品していたため、リアフェンダーは社外品の外装パーツを注文しました。でも、KDXは古いモデルなので適合車種リストに載っていません。やむなく購入した他車種のパーツはもちろん形状が違うのでポン付けは不可。

純正パーツが欠品していたため、リアフェンダーは社外品の外装パーツを注文しました。でも、KDXは古いモデルなので適合車種リストに載っていません。やむなく購入した他車種のパーツはもちろん形状が違うのでポン付けは不可。

車体と干渉する部分をカッターナイフで削り、ドリルでネジ穴を開けると違和感なく装着できました。

車体と干渉する部分をカッターナイフで削り、ドリルでネジ穴を開けると違和感なく装着できました。

レースなのにトレールタイヤ? って声も聞こえてきそうですが、トレールタイヤがオフを走れないわけでもないしね(フロントタイヤはエンデューロタイヤを履いてるけど)。

レースなのにトレールタイヤ? って声も聞こえてきそうですが、トレールタイヤがオフを走れないわけでもないしね(フロントタイヤはエンデューロタイヤを履いてるけど)。

キャリパーやベアリングのチェック、フォークのオイル交換、固着していたレバーや、収まりの悪かったホイールベアリングなど、気になっていた部分はあらかた対策したつもり。見落としてるところ? そりゃあるでしょ。でもそんな神経質にならないと遊べないのかバイクって? 走って壊れて、直して乗って。俺はそんな自然なサイクルに身をまかせるぜ~!

チェーンにしたって、上位タイプじゃなくていいんです。普通にバイクを(走るのを)楽しみたいだけなので、あえてそのあたりは身近なものでセットアップしています。

チェーンにしたって、上位タイプじゃなくていいんです。普通にバイクを(走るのを)楽しみたいだけなので、あえてそのあたりは身近なものでセットアップしています。

今回もお世話になりました。古いトレールバイクから最新モトクロッサーまで、オフロードに強いバイクショップ『モト・エジャー』。ホームページから見られるブログでは、日々手がけるバイクメンテのレポートも掲載中。

キャリパーやベアリングのチェック、フォークのオイル交換、固着していたレバーや、収まりの悪かったホイールベアリングなど、気になっていた部分はあらかた対策したつもり。見落としてるところ? そりゃあるでしょ。でもそんな神経質にならないと遊べないのかバイクって? 走って壊れて、直して乗って。俺はそんな自然なサイクルに身をまかせるぜ~!

今回もお世話になりました。古いトレールバイクから最新モトクロッサーまで、オフロードに強いバイクショップ『モト・エジャー』。ホームページから見られるブログでは、日々手がけるバイクメンテのレポートも掲載中。

エンデューロレーサーKDX200Rの公道バージョンとして1989年に発売されたKDX200SR。水冷2ストロークエンジン・排気デバイスKIPSを装備し、35PSを発揮するパワフルかつ従順なエンジンが当時のオフロードライダーを魅了した。89年の初期型モデルのみ正立フォークを採用しており、リアには現代のモトクロッサーと同じ19インチタイヤを履く。現在、中古市場ではタマ数少なめの稀少車種となっている。
スペック

■エンジン形式 = 水冷2ストローク ピストンリードバルブ単気筒

■ボア×ストローク = 66×58mm

■最大トルク = 3.2kgf・m/7,500rpm

■変速機形式 = 6段リターン

■サイズ(全長×全幅×全高) = 2,175×855×1,225mm

■燃料タンク容量 = 9.5L

■ブレーキ = 油圧式シングルディスク(前後)

■タイヤサイズ = フロント80/100-21 リア100/90-19

■総排気量 = 198cc

■最高出力 = 35PS/8,000rpm

■キャブレター = KEIHIN PE28

■ホイールベース = 1,445mm

■シート高 = 885mm

■乾燥重量 = 107kg

■新車時本体価格 = 38万9,000円

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