2014 AMAプロモトクロス ラウンド12 ソルトレイクシティ UT リザルト

AMAプロモトクロスの最終戦は、グレートソルトレイクに程近いミラー・モータースポーツパークでの開催。NASCARやロードレースが行われるサーキットのインフィールドに作られたコースになり、そのためサーキット施設の整ったインフラを活用できるメリットがあり、今後もこのスタイルは定着する可能性がある。

そのインフィールドを使ったトラックは、平坦な地形に大量の土を盛り、ビッグジャンプやアップダウンを配置した構成となり、タイトコーナーが大会直前でなくなったことでハイスピードなレイアウトとなった。レースフォーマットは450クラス、250クラスともに30分+２周の決勝。

450クラスは、ヒート１でT・カナード（ホンダ）がホールショット。次いで、チャンピオン争いをする、K・ロクスン（KTM）、R・ダンジー（KTM）が続く。ダンジーは20ポイント差でロクスンを追うので、なんとか前のポジションをキープしたいところ。レース序盤はこの３人によるバトルが続くが、中盤でカナードがリードを広げる。ロクスンの転倒などがあり、一時はダンジーの先行を許すが、再びロクスンがパス。ところがダンジーが意地を見せ、ラスト２周でロクスンを抜き、優勝カナード、２位ダンジー、３位ロクスンとなり、数字上はチャンピオンシップの行方はヒート２に持ち越された。

ヒート２は、またもカナード、ロクスン、ダンジーと、同じ顔ぶれ。ただ、ロクスンがこの位置だとタイトル確定が確実なので、無理をしてのペースアップはせず、序盤でカナードが逃げの展開となる。その後も、ロクスンはセーフモードでの走行を続け最終的には４位にポジションを下げるが、タイトルはほぼ確定。ダンジーは２位までポジションを上げるが逆転には至らず、カナードが独走で優勝、初のパーフェクトウィンを達成するとともに、ロクスンが450ccクラスステップアップ初年度にシリーズタイトルを決めた。

250クラスは、前戦でJ・マーティン（ヤマハ）のシリーズタイトルが決まったため、消化のラウンドに。ヒート１はマーティンとともに今シーズン好成績を収めたウェブも好調で、スターレーシングによる1-2フィニッシュとなる。ヒート２は、J・サバッチー（KTM）がホールショットを取るも、マーティンがすぐにトップに。その後、独走状態となり、シリーズチャンピオンに相応しい完全優勝でシーズンを締めくくった。

これで今期のAMAプロモトクロスは終了。長かったようで短くも感じたシーズンであった。