
掲載日:2014年04月16日 エクストリーム › モトクロス
まとめ/ダートライド編集部
今回のAMAスーパークロス、第15戦シアトルはライアン・ビロポート(カワサキ)にとってホームタウンとなり、まだ自力でシリーズ優勝を決められない身としては、気持よく勝っておきたいところ。
そのシアトルでのメインレース(20周)、短目のスタートで綺麗にホールショットを取ったのは、見事、R・ビロポート。ポイントランキングで争うライアン・ダンジー(KTM)も直後の好位置に着けるが、1周が終わらないうちに荒れて難しいトラックをR・ビロポートが快走する。スタート間もないこのタイミングで、R・ビロポートとのバトルに持ち込みたいR・ダンジーだが、まったく刃が立たず、逆に4周目には後続のジェイムズ・スチュワート(スズキ)が前に出る。
J・スチュワートも、シーズン後半に来て流れを取り戻しシリーズ争いに食い込んでいるので、ここからR・ビロポートを追撃する体勢に入りたいが、難しいリズムセクションや荒れた路面に翻弄され、何度かミスを犯す。その後も、どうしてもR・ビロポートとの差を詰め切れず、周回遅れが出る中盤になっても、一時R・ビロポートとの差をやや詰めるも、パスできるような圧倒的優位には立てず、レースは進行してしまう。
後続では、体勢がようやく正規の顔ぶれに戻ったホンダ勢が健闘し、怪我から復帰のトレイ・カナードの走りにも切れがある。代わって、シリーズ序盤は好調が続いていたケン・ロクスン(KTM)の低迷ぶりが目立ち、同じマシンに乗るアンドルー・ショート(KTM)を交わせない苦闘が続く展開に。ヤマハも有力どころのライダーに欠場が目立ち、ピンチヒッターで抜擢されたビンス・フリージーも苦戦となった。
結局レースは上位陣に大きな変化がなく、R・ビロポート、J・スチュワート、R・ダンジーがトップ3。後に、ホンダ勢のイーライ・トマック、ジャスティン・バーシア、T・カナードが続いた。ランキング首位がトップ3を占めたため、R・ビロポートのシーズン優勝はまたお預けになったが、この流れはそう簡単には断ち切れない予感のした1戦となった。
順位 | ゼッケン | ライダー名 | チーム名 | メーカー | ベストタイム | |
1 | 1 | R・ビロポート | Monster Energy Kawasaki | Kawasaki | 54.349 | |
2 | 7 | J・スチュワート | Suzuki, Yoshimura | Suzuki | 54.750 | |
3 | 5 | R・ダンジー | Red Bull KTM | KTM | 54.932 | |
4 | 3 | E・トマック | GEICO Honda | Honda | 55.456 | |
5 | 51 | J・バーシア | Team Honda Muscle Milk | Honda | 56.073 | |
6 | 41 | T・カナード | Team Honda Muscle Milk | Honda | 56.211 | |
7 | 94 | K・ロクスン | Red Bull KTM | KTM | 55.596 | |
8 | 29 | A・ショート | BTO Sports | KTM | 56.205 | |
9 | 75 | J・ヒル | RCH/Soaring Eagle/Suzuki | Suzuki | 57.274 | |
10 | 800 | M・アレッシ | Smartop Motoconcepts Racing | Suzuki | 56.910 |
順位 | ゼッケン | ライダー名 | メーカー | ポイント | |
1 | 1 | R・ビロポート | Kawasaki | 318 | |
2 | 7 | J・スチュワート | Suzuki | 270 | |
3 | 5 | R・ダンジー | KTM | 267 | |
4 | 94 | K・ロクスン | KTM | 249 | |
5 | 51 | J・バーシア | Honda | 214 | |
6 | 10 | J・ブレイトン | Yamaha | 196 | |
7 | 29 | A・ショート | KTM | 194 | |
8 | 20 | B・ティックル | Suzuki | 126 | |
9 | 75 | J・ヒル | Suzuki | 124 | |
10 | 23 | W・ハーン | Honda | 122 |
250ccクラスはウエストラウンドに戻り、レース数が少ないため1戦の重要度が高いが、今のところ、ジェイソン・アンダーソン(KTM)の好調さが今シーズンは目立つ。コール・シーリー(ホンダ)が、残りのラウンドを考えるとなんとしてもポイント数を伸ばしたいところだが、その通り、C・シーリーがメインレース(15周)で飛び出した。
ホールショットこそディーン・ウィルソン(カワサキ)が取ったが、フィニッシュジャンプ手前のフープスでC・シーリーが気合のパス。1周目の時点で6位の位置に付けているJ・アンダーソンは、C・シーリーを逃したくなく、2周目の終わりに4位までランクアップ。間に、カワサキ勢のD・ウィルソンとジャスティン・ヒルを挟み、4周目にはこの4者の間隔がほぼ均等になる。ところが次の周、D・ウィルソンがフロントを滑らせダウン。オーダーは、C・シーリー、J・ヒル、J・アンダーソン、ジェシー・ネルソン(ホンダ)、D・ウィルソンとなる。
7周目にはトップ3の間隔がまた均等になるが、J・アンダーソンの気迫が爆発。残り7周としたところで、前を行くJ・ヒルをなんとバンクのアウト側からパスする快進撃を見せ、2位に踊り出る。しかし、やはり焦りがあるのか。続く周から転倒などミスが連発し、ポジションを都度落とす、しかし、またも2位に戻ってくる意地の走りを見せる。最終的にはC・シーリーに7秒近い差を付けられレースはフィニッシュするが、ワンミスで順位が入れ替わる難しさと、J・アンダーソンの気迫が印象的なレースとなった。J・アンダーソンとC・シーリーのポイント差は、8にまで縮まることに。
順位 | ゼッケン | ライダー名 | チーム名 | メーカー | ベストタイム | |
1 | 21 | C・シーリー | Troy Lee Design/Lucas Oil/Honda | Honda | 56.496 | |
2 | 17 | J・アンダーソン | Rockstar Energy Racing KTM | KTM | 55.950 | |
3 | 35 | J・ヒル | Monster Energy/Pro Circuit/Kawasaki | Kawasaki | 56.567 | |
4 | 15 | D・ウィルソン | Monster Energy/Pro Circuit/Kawasaki | Kawasaki | 56.551 | |
5 | 50 | J・ネルソン | Troy Lee Design/Lucas Oil/Honda | Honda | 57.816 | |
6 | 16 | Z・オズボーン | GEICO Honda | Honda | 58.018 | |
7 | 37 | C・ウェブ | Yamaha, Yamalube, Rockstar | Yamaha | 57.179 | |
8 | 66 | J・カナダ | 51FIFTY Energy Drink | Honda | 59.194 | |
9 | 34 | M・スチュワート | Troy Lee Design/Lucas Oil/Honda | Honda | 59.092 | |
10 | 87 | S・マケラス | Troy Lee Designs Mav Tv Honda | Honda | 59.196 |
順位 | ゼッケン | ライダー名 | メーカー | ポイント | |
1 | 17 | J・アンダーソン | KTM | 178 | |
2 | 21 | C・シーリー | Honda | 170 | |
3 | 35 | J・ヒル | Kawasaki | 139 | |
4 | 15 | D・ウィルソン | Kawasaki | 138 | |
5 | 37 | C・ウェブ | Yamaha | 121 | |
6 | 34 | M・スチュワート | Honda | 121 | |
7 | 50 | J・ネルソン | Honda | 103 | |
8 | 16 | Z・オズボーン | Honda | 100 | |
9 | 87 | S・マケラス | Honda | 96 | |
10 | 66 | J・カナダ | Honda | 72 |
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