2014 AMA スーパークロス  ラウンド12 トロント CA レースレポート

2014 AMA スーパークロス ラウンド12 トロント CA レースレポート

掲載日:2014年03月27日 エクストリームモトクロス    

まとめ/ダートライド編集部

450ccクラス メインレース

J・スチュワートが格の違う走りで完勝!

今回のトロントは、シリーズの中で唯一国境を越えてカナダで開催されるラウンド。シーズンも後半に入ってきて、ポイント争いがそろそろ気になる時期となってきた。

 

その450ccのメインレース(20周)、ケン・ロクスン(KTM)がホールショットを取り、ジャスティン・バーシア(ホンダ)、ジャスティン・ブレイトン(ヤマハ)、ライアン・ビロポート(カワサキ)が続いた。ところが、この日のR・ビロポートは食中毒の影響でプラクティスをすべてキャンセル。シード権を行使してナイトプログラムに病院から直行、と体調を崩しての参戦となっていた。

 

その、ランキングトップが調子が上がらない中、レースは4周目にJ・バーシアがトップとなり、K・ロクスンから再チャージを何度か受けながらも堅調な走りで徐々に差を開ける。逆に、K・ロクスンのうしろにライアン・ダンジー(KTM)とジェイムズ・スチュワート(スズキ)が迫り、トップ争いが混戦になる。

 

しかし、この日、断トツで速かったのは、J・スチュワート。長いリズムセクションでは他のライダーと異なる飛び方で一気に差を詰め、また、フープスでもライン取り・スピードが申し分なく、12周目にR・ダンジー、13周目にK・ロクスンをかわし、15周目にはとうとうJ・バーシアをも攻略し、トップに躍り出る。この後は、終盤で少しスピードをセーブしながらも、独走状態で走り続けたJ・スチュワートが今季4勝目のチェッカーを受ける。体調不良を押してのR・ビロポートは6位でフィニッシュし、ランキング争いは貯金で首位をキープした。

 

450cc クラス レース結果
順位 ゼッケン ライダー名 チーム名 メーカー ベストタイム
1 7 J・スチュワート Suzuki, Yoshimura   Suzuki 50.913
2 51 J・バーシア Team Honda Muscle Milk   Honda 50.946
3 5 R・ダンジー Red Bull KTM   KTM 51.306
4 10 J・ブレイトン Toyota/Yamaha/Nfab/JGRMXteam   Yamaha 51.341
5 94 K・ロクスン Red Bull KTM   KTM 51.178
6 1 R・ビロポート Monster Energy Kawasaki   Kawasaki 52.474
7 40 W・ペイック Motosport.com/Fly Racing   Suzuki 52.261
8 15 D・ウィルソン Discount Tire Racing   Kawasaki 51.870
9 75 J・ヒル RCH/Soaring Eagle/Suzuki   Suzuki 52.444
10 44 M・ゴーキー BTO Sports   KTM 52.725
450cc クラス ポイントランキング
順位 ゼッケン ライダー名 メーカー ポイント
1 1 R・ビロポート   Kawasaki 246
2 5 R・ダンジー   KTM? 221
3 7 J・スチュワート   Suzuki 207
4 94 K・ロクスン   KTM 197
5 10 J・ブレイトン   Yamaha 185
6 51 J・バーシア   Honda 156
7 29 A・ショート   KTM 153
8 20 B・ティックル   Suzuki 126
9 23 W・ハーン   Honda 122
10 22 C・リード   Kawasaki 111

 

 

 

250ccクラス イースト メインレース

J・ボーグルがキャリア初の優勝をきめる

250cc イーストも、ポイントランキングトップに波乱があった。アダム・シアンサルーロ(カワサキ)がプラクティスの転倒で肩を負傷し、メインでの戦いが心配な状況に。そのメインレース(15周)、ライバルの怪我を狙い前に行きたいジャスティン・ボーグル(ホンダ)が見事、ホールショット。直後にはA・シアンサルーロ、ジミー・デコティス(ホンダ)、マット・ビシェリア(ホンダ)が続いたが、フープスでM・ビシェリアが転倒。3周目には、A・シアンサルーロは肩を脱臼してコースアウト。処置を受けてコースに戻ったが、再度脱臼してしまったため、A・シアンサルーロはここで痛恨のリタイアとなってしまった。プラクティスでの怪我が響いた形だ。

 

この脱落により、マーティン・ダバロス(カワサキ)が2位にアップ。そのうしろにはマット・ラモイン(カワサキ)、ビンス・フリージー(ホンダ)、ジェレミー・マーティン(ヤマハ)、ブレイク・バゲット(カワサキ)が続く。リーダーをキープするJ・ボーグルは予選から好調を継いで、M・ダバロスに対し5~6秒差を保って独走。レースが後半になると、M・ダバロス、M・ラモイン、J・マーティン、B・バゲットによる2~5位争いが激しくなったが、このグループの中で12周目にB・バゲットが転倒。マシン損傷がひどく、リタイアとなってしまった。

 

レースはJ・ボーグルが優勢のままファイナルラップに突入し、ややペースダウンしながらも、見事トップでチェッカーを受け、キャリア初の優勝をゲットした。2位はM・ダバロス、3位はM・ラモインとなった。この結果、ダバロスがランキング首位に浮上。2位には4点差でA・シアンサルーロ、3位にJ・ボーグルが続き、250cc イーストのチャンピオン争いは混沌としてきた。

 

250cc クラス レース結果
順位 ゼッケン ライダー名 チーム名 メーカー ベストタイム
1 32 J・ボーグル GEICO Honda   Honda 51.913
2 31 M・ダバロス Monster Energy/Pro Circuit/Kawasaki   Kawasaki 52.201
3 78 M・ラモイン JAB Motorpsorts   Kawasaki 53.039
4 19 J・マーティン Yamaha, Star Racing   Yamaha 52.945
5 52 C・トンプソン Rockstar Energy/KTM   KTM 53.229
6 42 V・フリージー The Factory Metal Works   Honda 53.805
7 55 A・マーティン CycleTrader.com | Rock River YAMAHA   Yamaha 53.718
8 30 K・カニンハム Smartop MotoConcepts Racing   Honda 53.357
9 57 A J・カタンザーロ The Factory Metal Works   Honda 54.651
10 56 J・デコティス Riverside Harley Davidson   Honda 54.151
250cc クラス ポイントランキング
順位 ゼッケン ライダー名 メーカー ポイント
1 31 M・ダバロス   Kawasaki 124
2 46 A・シアンサルーロ   Kawasaki 120
3 32 J・ボーグル   Honda 119
4 4 B・バゲット   Kawasaki 100
5 42 V・フリージー   Honda 90
6 30 K・カニンハム   Honda 76
7 52 C・トンプソン   KTM 74
8 78 M・ラモイン   Kawasaki 73
9 56 J・デコティス   Honda 65
10 55 A・マーティン   Yamaha 60

 

 

 

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