
掲載日:2014年03月27日 エクストリーム › モトクロス
まとめ/ダートライド編集部
今回のトロントは、シリーズの中で唯一国境を越えてカナダで開催されるラウンド。シーズンも後半に入ってきて、ポイント争いがそろそろ気になる時期となってきた。
その450ccのメインレース(20周)、ケン・ロクスン(KTM)がホールショットを取り、ジャスティン・バーシア(ホンダ)、ジャスティン・ブレイトン(ヤマハ)、ライアン・ビロポート(カワサキ)が続いた。ところが、この日のR・ビロポートは食中毒の影響でプラクティスをすべてキャンセル。シード権を行使してナイトプログラムに病院から直行、と体調を崩しての参戦となっていた。
その、ランキングトップが調子が上がらない中、レースは4周目にJ・バーシアがトップとなり、K・ロクスンから再チャージを何度か受けながらも堅調な走りで徐々に差を開ける。逆に、K・ロクスンのうしろにライアン・ダンジー(KTM)とジェイムズ・スチュワート(スズキ)が迫り、トップ争いが混戦になる。
しかし、この日、断トツで速かったのは、J・スチュワート。長いリズムセクションでは他のライダーと異なる飛び方で一気に差を詰め、また、フープスでもライン取り・スピードが申し分なく、12周目にR・ダンジー、13周目にK・ロクスンをかわし、15周目にはとうとうJ・バーシアをも攻略し、トップに躍り出る。この後は、終盤で少しスピードをセーブしながらも、独走状態で走り続けたJ・スチュワートが今季4勝目のチェッカーを受ける。体調不良を押してのR・ビロポートは6位でフィニッシュし、ランキング争いは貯金で首位をキープした。
順位 | ゼッケン | ライダー名 | チーム名 | メーカー | ベストタイム | |
1 | 7 | J・スチュワート | Suzuki, Yoshimura | Suzuki | 50.913 | |
2 | 51 | J・バーシア | Team Honda Muscle Milk | Honda | 50.946 | |
3 | 5 | R・ダンジー | Red Bull KTM | KTM | 51.306 | |
4 | 10 | J・ブレイトン | Toyota/Yamaha/Nfab/JGRMXteam | Yamaha | 51.341 | |
5 | 94 | K・ロクスン | Red Bull KTM | KTM | 51.178 | |
6 | 1 | R・ビロポート | Monster Energy Kawasaki | Kawasaki | 52.474 | |
7 | 40 | W・ペイック | Motosport.com/Fly Racing | Suzuki | 52.261 | |
8 | 15 | D・ウィルソン | Discount Tire Racing | Kawasaki | 51.870 | |
9 | 75 | J・ヒル | RCH/Soaring Eagle/Suzuki | Suzuki | 52.444 | |
10 | 44 | M・ゴーキー | BTO Sports | KTM | 52.725 |
順位 | ゼッケン | ライダー名 | メーカー | ポイント | |
1 | 1 | R・ビロポート | Kawasaki | 246 | |
2 | 5 | R・ダンジー | KTM? | 221 | |
3 | 7 | J・スチュワート | Suzuki | 207 | |
4 | 94 | K・ロクスン | KTM | 197 | |
5 | 10 | J・ブレイトン | Yamaha | 185 | |
6 | 51 | J・バーシア | Honda | 156 | |
7 | 29 | A・ショート | KTM | 153 | |
8 | 20 | B・ティックル | Suzuki | 126 | |
9 | 23 | W・ハーン | Honda | 122 | |
10 | 22 | C・リード | Kawasaki | 111 |
250cc イーストも、ポイントランキングトップに波乱があった。アダム・シアンサルーロ(カワサキ)がプラクティスの転倒で肩を負傷し、メインでの戦いが心配な状況に。そのメインレース(15周)、ライバルの怪我を狙い前に行きたいジャスティン・ボーグル(ホンダ)が見事、ホールショット。直後にはA・シアンサルーロ、ジミー・デコティス(ホンダ)、マット・ビシェリア(ホンダ)が続いたが、フープスでM・ビシェリアが転倒。3周目には、A・シアンサルーロは肩を脱臼してコースアウト。処置を受けてコースに戻ったが、再度脱臼してしまったため、A・シアンサルーロはここで痛恨のリタイアとなってしまった。プラクティスでの怪我が響いた形だ。
この脱落により、マーティン・ダバロス(カワサキ)が2位にアップ。そのうしろにはマット・ラモイン(カワサキ)、ビンス・フリージー(ホンダ)、ジェレミー・マーティン(ヤマハ)、ブレイク・バゲット(カワサキ)が続く。リーダーをキープするJ・ボーグルは予選から好調を継いで、M・ダバロスに対し5~6秒差を保って独走。レースが後半になると、M・ダバロス、M・ラモイン、J・マーティン、B・バゲットによる2~5位争いが激しくなったが、このグループの中で12周目にB・バゲットが転倒。マシン損傷がひどく、リタイアとなってしまった。
レースはJ・ボーグルが優勢のままファイナルラップに突入し、ややペースダウンしながらも、見事トップでチェッカーを受け、キャリア初の優勝をゲットした。2位はM・ダバロス、3位はM・ラモインとなった。この結果、ダバロスがランキング首位に浮上。2位には4点差でA・シアンサルーロ、3位にJ・ボーグルが続き、250cc イーストのチャンピオン争いは混沌としてきた。
順位 | ゼッケン | ライダー名 | チーム名 | メーカー | ベストタイム | |
1 | 32 | J・ボーグル | GEICO Honda | Honda | 51.913 | |
2 | 31 | M・ダバロス | Monster Energy/Pro Circuit/Kawasaki | Kawasaki | 52.201 | |
3 | 78 | M・ラモイン | JAB Motorpsorts | Kawasaki | 53.039 | |
4 | 19 | J・マーティン | Yamaha, Star Racing | Yamaha | 52.945 | |
5 | 52 | C・トンプソン | Rockstar Energy/KTM | KTM | 53.229 | |
6 | 42 | V・フリージー | The Factory Metal Works | Honda | 53.805 | |
7 | 55 | A・マーティン | CycleTrader.com | Rock River YAMAHA | Yamaha | 53.718 | |
8 | 30 | K・カニンハム | Smartop MotoConcepts Racing | Honda | 53.357 | |
9 | 57 | A J・カタンザーロ | The Factory Metal Works | Honda | 54.651 | |
10 | 56 | J・デコティス | Riverside Harley Davidson | Honda | 54.151 |
順位 | ゼッケン | ライダー名 | メーカー | ポイント | |
1 | 31 | M・ダバロス | Kawasaki | 124 | |
2 | 46 | A・シアンサルーロ | Kawasaki | 120 | |
3 | 32 | J・ボーグル | Honda | 119 | |
4 | 4 | B・バゲット | Kawasaki | 100 | |
5 | 42 | V・フリージー | Honda | 90 | |
6 | 30 | K・カニンハム | Honda | 76 | |
7 | 52 | C・トンプソン | KTM | 74 | |
8 | 78 | M・ラモイン | Kawasaki | 73 | |
9 | 56 | J・デコティス | Honda | 65 | |
10 | 55 | A・マーティン | Yamaha | 60 |
愛車を売却して乗換しませんか?
2つの売却方法から選択可能!